海に捨てる
たとえば 雨の音にも消えて行く位の小さな鳴き声うみねこ渡る空を吸い込んだ 重なる雲は岩の様に見える鈍い音を立てている 錆び付き ひび割れたガードレール波打ち際に流されて着いた 知らない国の文字が砕けている割れない様に揺れながら 覚めない様に夢でなら
さよならばかりが手のひらから溢れ忘れたい思い出だけ消えないどれだけ歩いたら いつかは忘れて行くの
それから 汚れて虹色に光る脂の泡の数が見えるまで濁った深い海…
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