海辺の女の子

空色の空

旅立ち

この長い闇が世界を全てを覆ったとしても

遠くに霞む朧月　窓辺に映る常夜灯に消えていく

夜の侘しさが部屋を包んでいく

小さな光さえも闇は世界を世界を黒く塗りつぶしていく

この長い闇が　世界を　全てを覆ったとしても

月よせめて　いっそ　夢の中で　

もう一度君に合わせてよ

月がビルの森に消えていく　素知らぬ顔で街は動いている

都会の夜は　冷たく寂しく　大切なものを隠していく

君の孤独を　僕が包み癒せたなら

深い闇を照らせたなら　それ以上のことは

僕にはないだろう

夢の中でもう一度君に合わせてよ

ヤミテラスアカリ 2

晴れ渡る空の下　君の手を取って走り出す
人混みをくぐり抜けて　二人だけの場所に行こう
特別なものはいらない　余計なものもいらない
無印な時間を　そんな昼下がりの午後
こんな時間は刹那に　過ぎていくけど
永遠になんて望まない　先が見えなくなるから
手と手を取って　目と目見つめ合って
手と手を取って　好きだと伝えて
そんな日もあってもいい
そんな日がいい
夕寝する君を横目に　お気に入りの曲をかけて
夕暮れに染まる街を見るんだ
ギターを片手に君の　好きな歌を歌うよ
目を覚ます君は寝ぼけながら　口ずさむ
君は何を失って　何を守ってきたの
何て言うことのない日々に　見え隠れする一瞬
手と手を取って　目と目見つめ合って
手と手を握って　好きだと伝えて
そんな日もあってもいい
そんな日がいい

丸山翔哉