　ディズニーのファンタジーランドをイメージして出来上がった曲。夢とロマンのある明るい曲を作りたいという願いが迸り、この作品が誕生した。（アルバム『THE LIFE』より　秋山明）

Fantasy

　世界遺産にも登録されているアンコールワットは、華麗かつ壮大な寺院である。栄華と悲しさを偲ばせるこの曲は、オリエンタル風ながら中間部では好戦的なクメール人の勇姿を描いている。（アルバム『CAMBODIA the days of Siem Reap』より　秋山明）

永遠のアンコールワット Angkor Wat

　何らかの幸運が近づいてくるような予感のする爽やかな曲。ピアノとストリングスのコンビは平凡でありコード進行にも意外性はないが、テンポとメロディラインの変化が吉兆の到来を伝えてくる。（アルバム『Yellow Leaves』より　秋山明）

Sound of Luck

　2,000軒以上の店が並ぶこのマーケットは、とにかく大きい、広い、騒がしい。ベースギターに始まるジャジーな曲が、ホーチミンの活力を若々しく描く。（アルバム『ベトナム　ホーチミンの旅』より　秋山明）

ベンタン市場の賑い cho Ben Thanh of Ho Chi Minh City

　親が寝際の子どもに“おやすみ、よい夢をみなさい”と優しく温かく話しかけるイメージを込めた曲。穏やかな曲想のなかで、子どもが健やかに育ってほしいと願う親心が伝わってくる。（アルバム『A PIANIST』より　秋山明）

おやすみ Good Night

　賑わいの海岸通りを騒音の渦に巻き込むのが暴走族である。オートバイの轟音の凄まじさをビートの効いたアップテンポの曲に委ねた。事故とパトカーのサイレンでジ・エンド。（アルバム『海』より　秋山明）

湘南暴走族 a motorcycle gang

　僕は今一人ぼっち。遥か彼方に君の声がきこえる。でも、それはすぐに途切れそう。短いメロディのなかに哀愁が込められており、胸の高鳴りが伝わってくる。2006年の作品。作曲を始めた頃は、このようにシンプルな曲が多かった。（アルバム『PAST DAYS』より　秋山明）

君の声がきこえる I hear your voice

　足音の響きと扉の鈍い開閉音で始まり、メインメロディも不気味な展開になる。それは、知らない街に住んでいるかのような錯覚に陥る孤独な現代人を象徴している。（アルバム『SONGS』より　秋山明）

知らない街 a strange town

　何となく憂いを感じさせる寂しい曲。自分自身がそろそろ人生の黄昏（たそがれ）に差し掛かったとの自叙伝スタイルになっており、良い意味での諦観もうかがわれる。（アルバム『twilight』より　秋山明）

twilight

　カンボジアはとにかく暑い。日本の真冬でもカンボジアの街中を散策すれば、すぐ汗まみれになる。しかし、この国には人の心を和ませる何かがある。涼風が確かにある。（アルバム『CAMBODIAⅡ the days of Phnom Penh』より　秋山明）

暑くても涼風あり It's so hot but there's a pleasant cool breeze

　2000年前の回帰に始まり、古代の都市生活を生々しく伝えるポンペイの遺跡を描いた異色作。結末は西暦79年のベスピオ火山の大噴火で一瞬にして灰塵に覆われた悲運。（アルバム『イタリア』より　秋山明）

ポンペイの栄光 Pompeii

　冒頭のチャイムに続いて、情感のあるピアノの音色が学友と過ごした日々を懐かしく思い起こさせる。スクールカラーのこの曲には、寂しさ、温かさ、若々しさが爽やかに流れる。（アルバム『クラスメート』より　秋山明）

クラスメート Classmate

　若い人の恋の葛藤が嵐のように渦巻く様子を描いた作品。メインのモチーフが冒頭とエンドで奏でられ、中間部ではショパン風の甘くエレガントな旋律が感情の昂ぶりを抑える。（アルバム『ＲＧ－３』より　秋山明）

恋の嵐 Love Storm

　コードＤｍで始まるモチーフがいくつかのバリエーションとなって繰り返され、それが遠い思い出を胸に深く刻み込む。エンドでは重厚な和音が荘厳に響きわたる。（アルバム『遠い思い出』より　秋山明）

遠い思い出 distant memory

　イエスがベツレヘムで誕生した折、東の国の博士たちがイエスの星が出るのを見てエルサレムに参拝に来た。クラシック調で宗教色の漂うこの曲は、神秘的なモチーフを重ね、コーダは先行き不安を呼ぶ。（アルバム『聖書✙イエスの生涯』より　秋山明）

東の国の博士たち～イエスの誕生 The Nativity of Jesus Christ

　パラオの中心街にあるコロールの街並みは決して美しいとはいえないが、何やら郷愁を誘う。この曲は素朴ながら活気のある街の風情をお祭りムードで盛り上げている。（アルバム『パラオの海』より　秋山明）

コロールの街並み Koror of Palau

　白い大理石を贅沢に使ったこのムガール建築の傑作は、実に優美で華麗であり、インドの象徴になっている。この曲はイスラム風でありながら現代風でもある。（アルバム『インド』より　秋山明）

タージ・マハール Taj Mahal

　山びこのようなイントロで始まり、続いてアップテンポのピアノの演奏がこれまで通ってきた道を爽やかに描く。中間部では重苦しさが漂う。タイトルの“Blue”には「爽快」と「憂鬱」の正反対の意味が込められている。（アルバム『HEALING』より　秋山明）

The Blue Road

　少年ネロと愛犬パトラッシュの物語の舞台になったのがベルギーのアントワープ。若々しく陽気なメロディの結末は、ノートルダム大聖堂のハレルヤで悲劇の主人公の冥福を祈る。（アルバム『ドイツ＆ベネルクス』より　秋山明）

フランダースの犬 A Dog of Flanders

　住み慣れた東京から川崎市に転居する際に作った2008年の曲。川を渡るという意味を込めた。ジャケットは多摩川にかかる小田急線。前半はゆったりとした3拍子、後半はリズミカルな4拍子という組み合わせが川の多様な表情を描いている。エンドのリフレインは滔々と流れる川を象徴している。（アルバム『Across the River』より　秋山明）

川の流れのように like the flow of a river

空の長旅は確かに疲れるが、楽しみの一つでもある。この曲は機内でのウキウキした気分を快適なトーンで描いている。ＪＡＬにて提供される同名のドリンクも美味しい。（アルバム『New Zealand』より　秋山明）

Sky Time

天才建築家ガウディの傑作である「聖家族教会」の偉容は観光客を圧倒する。鐘楼や彫像は実に精巧であるが内観は目に優しい。この曲も穏やかなトーンに仕上がっている。（アルバム『スペイン』より　秋山明）

サグラダ・ファミリア Sagrada Familia

2014年4月におきた大型船の沈没事故では、修学旅行の学生の方々を始め多くの犠牲者が出た。ご冥福をお祈りしたい。ソウルの中心広場には黄色いリボンで囲まれた献花台が置かれ、追悼の念に駆られる。（アルバム『KOREA』より　秋山明）

追悼 mourning

ひたすら走る恋人たちの切迫感を描いた作品。中間部ではスローテンポへの転換で立ち止まる様子を描き、その後メロディは変らずコードが変ることによって夢と希望が広がる。エンドは冒頭のモチーフに戻り、恋人たちの情感を盛り上げる。（アルバム『走る恋人たち』より　秋山明）

走る恋人たち Lovers are running on

アフリカの美しい大自然に生息する多様な動物たちとの出会いは、実に感動的である。この作品には、荒々しい躍動感と活気が漲っているが、エンドでは静けさと寂寥が漂う。（アルバム『アフリカ』より　秋山明）

サバンナ savanna

ウオーターフロントは人通りが多く、活気に溢れている。夜になるとライトアップされ、幻想的になる。それは、恋人たちが愛を語り合いながら散策するのに恰好の舞台になる。（アルバム『アフリカ』より　秋山明）

夜のプロムナード Promenade at night

高層ビルと白い砂浜はハワイのワイキキを思い出させる。サーファーズ・パラダイスはまさにマリンスポーツを楽しめるビーチの天国。曲は開放感に溢れ陽気に展開する。（アルバム『ゴールドコースト』より、秋山明）

ゴールドコースト Gold Coast

当地に移住してきた初代総督マッコリー夫人はホームシックにかかり、オペラ・ハウスとハーバー・ブリッジを見渡せるこの岬を愛した。曲も何となく憂いを帯びている。（アルバム『オーストラリア』より　秋山明）

ミセス・マッコリーの郷愁 Mrs.Macquarie felt homesick

ピアノの詩人ショパンに思いを寄せたクラシック調のピアノ単独演奏作品。栄光よりも周辺諸国による迫害を極めたポーランドの魂を、力強い鍵盤タッチが情熱を込めて描く。オリジナルの演奏時間は5分4秒であるが、この曲はSoundCloud用に3分27秒に短縮されている。（アルバム『ポーランド』より　秋山明）

ポーランドの残照 The afterglow of Poland

初めて手掛けたスポーツソング。通算７年に及ぶニューヨーク生活が母体となる。冒頭の応援歌とエンドのアメリカ国歌は勿論借用と私なりのアレンジであるが、許されると思う。（アルバム『FRONTIERS』より　秋山明）

フレーフレーYankees!

ポーランドのクラクフは情緒あふれる街で、恋人たちが愛を語り合いながら理想を膨らませる格好の舞台となる。曲はＡ⇒Ｂ⇒Ａパターンのゆったりとしたワルツに仕上がっている。（アルバム『ポーランド』より　秋山明）

恋人たちのロマンス Krakow romance of lovers

ウランバートルの郊外にあるテレルジで乗馬を楽しんだ様子を再現した作品。のんびりした大草原の光景から馬の疾走に至るまで、この曲はモンゴルの大自然の美しさを描く。（アルバム『モンゴル』より　秋山明）

緑の草原 Green Meadow

エルミタージュ美術館はロシア皇帝の宮殿であった。優雅で気品のあるワルツが豪華絢爛たる宮殿のたたずまいを描き、中間部のアップテンポのピアノ曲は往時の宮廷演奏会を想起させる。原曲は5分29秒であったが、この曲はSoundCloud用に2分57秒の演奏時間になっている。（アルバム『ロシア』より　秋山明）

華麗なるエルミタージュ美術館 Hermitage Museum

首都カイロを始めエジプトの各都市には、建物・モスク・住民・史蹟という街並みのすべてにアラブの情緒が漂う。この曲においても素朴なメロディがアラブ風に流れ、イスラム文化の香りが漂う。（アルバム『エジプト』より　秋山明）

ここはアラブ This is Arab

エジプト観光のハイライトはやはりピラミッド。カイロ郊外のギザにあるクフ王を始めとするピラミッドは巨大で迫力十分。曲はファラオを象徴するかのように勇壮に始まり、中間部では数千年の歴史に思いを馳せるかのように寂寥に転じ、そして驚異と感動の賛歌で終わる。（アルバム『エジプト』より　秋山明）

燦然たるピラミッド The Brilliant Pyramids of Giza

イギリスを代表する詩人ワーズワースは湖水地方をこよなく愛した。ダヴコテージは彼が暮らした家であり、今でも当時の様子を素朴に伝える。バイオリンとピアノが奏でる曲が郷愁を誘う。（アルバム『イギリス』より　秋山明）

詩人の街 Town of Poet

ニューヨークのシンボルといえるリバティ島にある自由の女神の賛歌。曲は力強いピアノタッチで美しい憧れの女神像をリズミカルに描く。（アルバム『NEW YORK』より　秋山明）

自由の女神 Statue of Liberty

コロナ禍に襲われた2020年。年の瀬を宮古島と石垣島で過ごした。雄大な海を眺めながら、新年こそは明るい展望が開けることを祈り、この曲を作った。（アルバム『希望の海』より　秋山明）

akiartmusic

Popular tracks