FFXIV Endwalker Bgm Ex4 Event 08

Instrumental version of music tracks ripped from game + Custom-made mixes

The Caligula Effect 2 GameRip Tracks & Custom Mixes

Cosmo Dancer (χ+Regret Dual Mix)

Yu-Gi-Oh! Master Duel BGM - Solo Theme #4 (Extended)

FGO [GUDAGUDA Final Honnoji] Tenma/Nemesis of Divine - Maou Nobunaga Theme

Kata Tsubasa no Tori

from fgo/fate grand order/fate series all © goes to the developers of the game

archetype earth ♡ np theme

ペアテストの教室に差し込む冬の光は、
まるで小さな雪の粒がひとつずつ歌いながら降りてくるみたいに、
静かで、やわらかく揺れていた。

人の声、ページをめくる音、
遠くで鳴ったチャイムが、
鈴の音のようにきらめいて胸を震わせる。

“二人で何かをつくる”
そんなの初めてで、
胸の奥があたたかくなりすぎて、私はもう抑えきれなかった。

「ねえ見て、次の課題……
　ほら、あれ、絶対ふたりならできるよね」

わたしが指さすたび、
彼は少し照れたように笑って「うん、任せて」と頷く。

その笑顔が、
まるで冬空にひらく星の音みたいで、
胸の奥のどこかが何度もきらんと灯った。

　　＊　＊　＊

楽しいだけなのに、どうして胸がぎゅっとなるんだろう。

「ねえ……知らなかったんだ。
　二人で同じものを見て、同じ音を聞いて、
　同じ場所を目指すだけで、
　心ってこんなに温かくなるんだね。」

生きているって、
きっとこういうリズムのことなんだ。
“誰かと一緒に息を揃えて、隣で笑って、向かい風の中でも歩くこと。”

今日は、初めて素直にそう思えた。

　　＊　＊　＊

次の課題用に用品を選ぶ机には、
赤いマーカー、金のクリップ、冬柄の付箋、
小さなベルの絵が描かれたメモ帳まであった。

触れた指先に、紙の冷たさと彼の影が重なって、
それだけで胸が震えた。

「これ、君が使った方が似合うよ」
「え、じゃあこれと交換しよ。お揃いみたいで可愛いし」

少し軽くて、少し特別で、
まるで二人だけのクリスマス前夜を歩いているみたいだった。

　　＊　＊　＊

そして――
ふと、一つの万年筆が目に留まった。

深い夜空のようなネイビー。
静かな光を宿した細身のライン。
これなら、彼の癖のある筆跡を
もっと綺麗に支えてくれそうだと、
なぜかすぐにわかった。

「……これ、彼に似合う」

胸に浮かんだその言葉が、
自分でも驚くほどあったかかった。

　　＊　＊　＊

テストが終わった帰り道。
冬の夕日が廊下のガラスに反射して、
彼の横顔に金色のハイライトを落とした。

「ねえ、それ……やっぱり自分のじゃなかったんだ？」

わたしの手の中の紙袋を見て、
彼は少し息を呑んだ。

「うん。これは……
　いつもわたしのペースに合わせてくれる君に、
　わたしから贈りたくて。」

冬の空気が揺れて、
白い息がふわっと消えていく。

その瞬間、胸の奥があたたかくほどけていって、
わたしは――泣きながら笑っていた。

嬉しくて、愛しくて、
“誰かの幸せを願う自分”になれたことが誇らしかった。

　　＊　＊　＊

「今日ね、生きててよかったって思ったんだ。
　君の横で問題を解きながら、
　“うまくできたらいいな”って願う気持ちが、
　心のどこかにあたらしい灯をつけてくれたの。」

その灯はもう消えなかった。
胸の奥で、小さなクリスマスベルみたいに鳴り続けている。

彼は驚いた顔のまま、
そっとわたしの手を包み込んだ。

「……ありがとう。
　君が選んでくれたものなら、なんだって宝物だよ。」

その瞬間、わたしはもう
“誰かの隣を遠くから羨むだけの人”じゃなかった。

**“大切な人と同じ歌を紡ぐことのできる、
冬空の下で初めて恋を手にした一人の人”**だった。

クリスマス前夜の光は、
二人の影を重ねながら、
そっと祝福するように揺れていた。

🎄2.タイトルはあなたの心の中にあります...そのクリスマスの奇跡を教えてください。

Yemen Türküsü - Psychedelic Anatolian Rock - Epic Orchestral Music No SK VIII (008) 

Music by Ali OKUR  

Kata Tsubasa no Tori

Endless Nine