空中で静止したままの　
ぽっかりと浮かんだ　
その孤独を思う

欠けた淵は元には戻らない
溢れた内側で溺れてる

考えすぎだよ

空中で静止したままのその
ぽっかりと穴の空いた孤独を思う
懐かしいにおいと鋼線だけが
突き抜ける横たわる心　

指も言葉ももはや届きはしない
埃と黴に塗れた暗い
コンクリートの宇宙

お前になにがわかる
お前になにが
お前になにがわかる
お前にわたしの何が

うー
あー

狂おしい
愛おしい
地面はどっち？

抜け出せないでいる殻の
形を未だに知らないままで
刮げとる内側からの僅かを
ひたすらに食い潰すだけ

掛ける言葉はない

知っている
無関心なフリをしている
知っている本当は
こっちを見ている

お前になにがわかる
お前にわたしのなにが
お前になにがわかる
お前にわたしの何がわかる

うー
あー

101m

プリオシン海岸

まだ見たことのない
本当の孤独
まだ味わったことのない 
本物の絶望 

その苦痛をいつか
幸せと呼ぶ日が来る
待ちきれない
楽しみだなぁ

ブルーホールの悪魔
ブルーホールの悪魔
ニヤニヤと笑ってる
くるくると踊ってる
先回りした未来で

悪あがきのつもりで
自分を誤魔化してればいい
やがて誰も居なくなっても
俺だけはそれを見てるよ

お前によく似たそいつは
ブルーホールの悪魔
ニタニタと笑ってる
くるくると踊ってる
先回りした未来で
ただ待ってる

ブルーホールの悪魔

風に触れる傷も　構わなくなっていた
未来は想定より　遥かに最悪でも

信じてみたいかも
期待してみたいかも
春のせいで

昼中の桜が舞う　市営団地の窓辺から
空を焼くにおい　春休みの子供たちの声

君が思うよりもずっと
君は醜悪だよ
僕の言いたいこと　少しでも伝わればいいのに

信じてみたいかも
期待してみたいかも
春のせいで

暖かい土の上で　君は聖人気取るよ
でも今はそれも　ありかもなぁ

信じてみたいかも
期待してみたいかも

春のせい
春のせい
春のせいで

春のせい

眩暈がするほど
なんて甘い
むせかえるほどに
なんて愛しい

忘れられる
忘れさせてくれる

優しく
いたわりながら
慈しむような
いざない
思いやりながら
包み込むような

生きている
生きていられる
私だけの
私だけの

痛み

脱げていた靴の行方
とうの前に　忘れてた
踏みしめるのは足の裏の
感触だけが　確か

朝が来る？どこから来る
どこへ行く　夜はどこへ行く
消える消える　どこへ消える？

脱げていた靴の行方
今ふと　思い出して
踏みしめるのは足の
感触だけ
　
今が消える？どこへ消える
未来がくる　その轟音で
吹き飛んでいく　ひとつ残らず

今が消える

https://nojikas.bandcamp.com/album/disintegrations

苦行(2016春~夏)

沈潜と浮錨 - nojikas

全部終わってしまって
まっさらを　掬うその指に
思い出もなにも　切り刻まれて
いらなくなったよ

どうしよう
これだけになって

愛しい身体はここに
横たわる　傷付けたりしない
そこに宿るあなたの
執着だけは　信じたいと思う

窓の向こうで　笑うあなたを
知らないままで
今日もなんとなく同調すれば
もっと遠くへ

どうしよう
無くなっちゃったら

そこに宿るあなたの
執着だけは　演じるなと願う

ネクロマンサー

誰かに救われた　あなたは
私を　救ってはくれない
救いを歌う　あなたの歌では
私は　救われない

世界の　一部になる
世界の　一部になる

誰かに救われた　あなたでは
私は　救えない
誰かが　救われる世界で
これからも　救われないだろう

ここでは　朝日さえ
絶望を照らす

世界の　一部になる
誰かの　一部になる

夜明け

みちや　ビルや
そらを　おおう
さまよっても
さまよっても

ひるの　ひかりは
ありは　しない
とけだした
ことばのあじを
うまく　すくえず

せかいが　おわってく
かんじが　する
かんじが　する

よく　わからないけど
どんな　おとなに
なって　しまうのだろう
ほんとは　にげだしたい
つながってた
つながってたから

せかいが　おわってく
かんじが　する
かんじが　する

大人

神戸かわさき造船これくしょん6にて頒布のCD「hafen zwei」収録曲です。
「hafen zwei」試聴：https://soundcloud.com/nskw24/hafenzwei

BOOTHにて通販を開始しました。
https://booth.pm/ja/items/1399192

プリオシン海岸

群鶏中島

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