春の亀裂

見える世界しか見えない
見える世界しか見えない
答えがないのが答え？
答えがないのが答え？

鉄の帳が下りる前
青黒く鈍い諦めが
蹲るお前に落ちてくる
進んできた？逃げてきた？
歩み力尽き道端で
ただ干からびるのを待つだけの
そのつむじをじっと見るけど
探す言葉はそこにはない

見える世界しか見えない
見える世界しか見えない

見える世界にしか見えないなら
答えがないのが答え？
答えがないのが答え？

鉄の帳が下りる前
青黒く鈍い諦めが
蹲るお前に落ちてくる
進んできた？逃げてきた？
歩み力尽き道端で
ただ終わるのを待っている
そのつむじをじっと見るけど
探す言葉はそこにないなら

見えてる世界を見るしかない

プリオシン海岸

まだ見たことのない
本当の孤独
まだ味わったことのない 
本物の絶望 

その苦痛をいつか
幸せと呼ぶ日が来る
待ちきれない
楽しみだなぁ

ブルーホールの悪魔
ブルーホールの悪魔
ニヤニヤと笑ってる
くるくると踊ってる
先回りした未来で

悪あがきのつもりで
自分を誤魔化してればいい
やがて誰も居なくなっても
俺だけはそれを見てるよ

お前によく似たそいつは
ブルーホールの悪魔
ニタニタと笑ってる
くるくると踊ってる
先回りした未来で
ただ待ってる

ブルーホールの悪魔

誰にも理解されることのない
その悲しみはパロディのパロディ
理解されたいとも思わないのに既に
その思い出はもう誰かのパロディ
ああだけど　新しい涙の行方は？
あなたのその涙の行方は？
諦めたり振り向いたなら煌めく
立ち止まるなと諫めてよ
パロディのパロディ
ああ
らららりるりらるらりるりら
らるらるりるらりらら
それはきりのないメロディー
そしてパロディのパロディ
捨て去ったぶんだけ煌めく
意味のないメモリー
きりないアイロニー
掬い上げたい
ただ繰り返されるだけの
パロディのパロディ

パロディのパロディ

ぬるい肺

もうやめよう　こんなこと

積み重ねてきた間違いと
その重みに耐えかね壊れた
時間の上　途方にくれ

理由もなく　気づかなくとも
終わらせ方を考えている
ことでしか得られない安らぎ

こんなにも優しい世界で
こんなにも素晴らしい世界で

でも　もう未来に疲れた
ここで終わりにしたい
とっくに限界なんだ

だけど最後の痛みは
泣きたくなるよ　それだけが
何も選び取れずに　けれど
ここに繋ぎ留めている

こんなにも素晴らしい世界で
こんなにも優しい世界で

本当は　救われたいんだろう？
本当は　救われたいんだろう？

本当は　見つけてほしい
私はここにいる
それが一番　嫌なんだ　

もうやめよう
もうやめよう

もうやめよう

風に触れる傷も　構わなくなっていた
未来は想定より　遥かに最悪でも

信じてみたいかも
期待してみたいかも
春のせいで

昼中の桜が舞う　市営団地の窓辺から
空を焼くにおい　春休みの子供たちの声

君が思うよりもずっと
君は醜悪だよ
僕の言いたいこと　少しでも伝わればいいのに

信じてみたいかも
期待してみたいかも
春のせいで

暖かい土の上で　君は聖人気取るよ
でも今はそれも　ありかもなぁ

信じてみたいかも
期待してみたいかも

春のせい
春のせい
春のせいで

春のせい

アルミ

あるはずのもの探し求めて
壊れた記憶を這いずっては
探す探すよそれらしいもの
ある気になれば見えてくるんだ

どうしてどうして
どうしてと鳴く
哀れな動物

引きちぎっては
らしくなるよう繋ぎあわせる
今を逃れて縋りついたね
かわいそうだねかわいそうだね
あおーん

どうしてどうして
どうしてどうして

どうしてどうして
どうしてと鳴く
目障りなんだよ

動物

明日が来るように　同じと信じている？
この景色は変らないと　君は信じている？
知ってる映画　結末を　君は求めている？
わかりやすいこんな物語を　君は求めている？

人間は変われないと　君は信じている？
この関係は失われないと　君は信じている？
たまに怖くなって　信じられなくなったり
安心すら忘れて　自分で壊したりするのに

幸せは終わらない　絶望は永遠に
明日が　必ず来るように
次から次へと　選ばされて

何度も何度も　同じ映画を見て
同じ結末を　君は求めている
何度も何度も　同じ映画を見て
同じ結末を　君は求めている

ぬるい肺

群鶏中島

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