1つの命が散ったことを知りました
大事な命が消えたことを知りました
それから死ぬのが怖くて 死なれるのが怖くて
他人を愛せなくて だからいつも1人で生きて来ました
長い時を過ごして 電子の命を知って
それを作り初めて それにすがり始めて
自分の死が近づいて 怖くて仕方なくて
電子の命になって 永遠を生きたくて
そして誰も死なない世界で
今日も生きる意味を探してる
目的もなくムーブして 気づけば会話もループしてる
望んでいたはずの世界はこんなものじゃなかった
他人を全てbotにチェンジ 何もかも捨てて没頭して
望んでいたはずの命はこんなものじゃなかった
愛してくれた人を見捨てて 心配の声を無視して
生きてきたこの人生に"やり直し"などなくて
誰もいない部屋の片隅で つけたままのモニタの前で
"寂しい"と一言だけ最期に呟いた

ヒツジノユメ

seekin'

ゆめのはじまりはいつでも
あこがれやないものねだり
ゆめのはじまりはいつでも
とつぜんにおとずれる

ぼくがとくいなこと
ぼくがにがてなこと
ぼくがなりたいもの
ぼくがなれないもの

えがいたものがたりのしゅじんこうは
ぼくとはまるであべこべのそんざい
だったらぼくにはできないことを
きみにたくすよ

ゆめのはじまりはいつでも
あこがれやないものねだり
ゆめのはじまりはいつでも
とつぜんにおとずれる

ぼくがうれしいとき
ぼくがかなしいとき
ぼくがたのしいとき
ぼくがくるしいとき

そっちはいごこちがよさそうだね
こっちはちょっとうまくいかなくて
そんなときはぼくのこころを
きみにたくすよ

ゆめのはじまりはいつでも
あこがれやないものねだり
ゆめのはじまりはいつでも
とつぜんにおとずれる

日辻シラム

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