暑く果てしない夏の日の午後
裸の彼女の向こうで空が現実的に揺れていた。
成り行きで理由をみつけて重なり合った。
本当の意味を知らないままでいるために。

「ローテーションして出会っただけ。
愛なんか少しも信じてないわ」と彼女は笑った。

そして彼女は僕を去って僕は彼女を去った。
いつかどこかで聞いたことのあるよくある話のように。
僕らは運がいいことに、運がいい方なんだ。
もう二度と会うことはないにしてもね。

「相対性でさえも出し抜けない奇跡があるのよ」と彼女は泣いてた。

相対的で絶対的なもの 初期バージョン

夏の長い午後に
君と服を脱いだ。
私たちはただの友達だったのにね。
でも、これをどうすべきかなんて考えないで。
これはこういうもの。
気にしてなんかいない。
だって私たちはこうして学んでいくものだから。

恋をして
演技して
誰かと裸になって
傷つけて
傷ついて
そうやって進んでいくのよ。

新しい誰かとまた裸になって
たぶん傷ついてる。
でも、それほどじゃないわ。
だってもう私は十代の女の子なんかじゃない。
おまじないは消え
現実的な空の下
綺麗な服を着て
また愚かな呼吸を続けるわ。

キスをして
計算して
くだらないことをまた
繰り返す。
そうやって私たち学んでいくのよ。

kakukairo