Over

君は僕の腕をピアノにして弾いた。
雨の日は苛立ってすぐに当たった。
気まぐれでケーキを買って帰ってみたり、
報せのひとつもなくいなくなったり。

駐車場に響く一人分の靴音。
車止めから少し離れて止める癖。
とにかく、そんなことを気付かされるくらいに
味気のない暮らしを送っているよ。

こうしている今も、同じだけ君にも時間が流れていて。

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