幽霊の胸ぐら つかんで引きずって
シューレース引き裂いて 泣いてた 泣いてた

とうにくれてやった色を 今になって欲しがっていた

夏の幽霊みたいな陽炎
靴のシューレース解いて踊ろう

夏の幽霊 夏の幽霊
僕の幽霊 君の幽霊

So Cool

元カノ

ああ　そう　思い出すのは夏の日の帰り道や
行かなくなっちゃった駅の表通りだとか
街は今日も雨が降って　僕は今日も傘がなくて

青いそのシャツはとてもよく似合っていた
短いその髪もとてもよく似合っていた
春を待ってる歌を　歌ってる
あいも変わらず　何も変わらず

終わってしまった毎日の情熱は今でも僕を苦しめているんだよ
苦しめているんだよ
1年経って僕たちの足並みもずれて手と手は離れてしまったの
離れてしまったのかい？

情けない顔で僕は今日も苦笑い
喜怒哀楽の全部　僕に見せてくれよ
春を待ってた　冬は続いても　君を待ってた　あいも変わらず

くだらないこと　他愛ないこと　遠くの誰かにつぶやくこと
君の胸の中を教えてよ

しばらく続いた毎日の24時間のうちのどれくらい考えたろう
ずっとひとつのこと
終わってしまった10代の余熱は今でも僕に歌わせているんだよ
歌わせているんだよ


元カノ

渋谷系やvaporwaveやhyperpopといった懐古主義音楽を折衷させ、高校生活三年間を捧げ制作したスウィート・モラトリアム・スペクタクル「アニメーション・トリッピング」bandcampにて配信中。

A sweet moratorium spectacle created by dedicating three years of high school life, combining nostalgic music such as Shibuya-kei, vaporwave, and hyperpop. "Animation Tripping" release on bandcamp.

https://otochfto.bandcamp.com/album/--4

アニメーショントリッピング

ゴースト

20240620

憐憫と陶酔を繰り返してたっけ
夕立眩んで　あぁ　バランスを崩した

矛と盾を混ぜ合わせ　抱いて眠り落ちた

素晴らしい終わりがあると言うなら
迷いの果てにも意味はあるかな
逆さ言葉導かれたまま
忘れ物を探しに行こうか

…飛び出してみたい？
「ああ、今すぐに！」

素晴らしい終わりがあると言うなら
迷いの果てにも意味はあるはず
あの島でまた会いたいよ
そしたら全てを話すから

死んでいないだけ…？
「だだ、生きてたいんだよ！」

ワンダーラスト

微睡みのあとつづく妄想
向こうみずに枯らした如露

どうせ忘れてしまうのでしょう
水面に映るこの心象

水無月が定めた

実ることないこの現状
歯に噛み潰したような表情

差し掛かっていた　下り坂

花壇に咲いた　花々は
遺すもの気に留めず
歪な意志取り囲んでた

破顔を裂いた　梅雨景色
白日に空は応えず
帰りの合図　鳴り響いていた　

花壇に咲いた　花々は
遺すもの気に留めず
後濁さず　澄み渡ってた

果断にサイダー　飲み干した
誰も彼もおらず独りきり
散り際の最期を見届ける

ゴースト

Velvet_Chika

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