ただのしあわせ

ただのしあわせ

mippopotamus

風がいくつもの言葉を運んでいった
あなたと同じ時代を生きられなかったこと
だから何だって人は言うけれど
たったひとりそれを呪うことにする

苦しくも何ともない ただのしあわせだ
甘くも苦くもない 少し塩辛いだけ

紙が含んだいくらかの日常
夢にまで観た、誰かの出涸らしの失望
そんなものまで大事にしなくったって
夜明けには全部なかったことになる

痛くも何ともない ただの反応だ
死にたいわけじゃない 少し眠りたいだけ

大声で叫んでみたら…

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