ぬるい雨に打たれてあなたの輪郭がにじんだゆれる髪は動きをとめて古ぼけたこの春にしずくを落としたいま あなたの透ける肌越しに信号が青になるのが見えたふたり分のまどろみが夜にこぼれて僕らは笑いあった目もくらむあかい光を追いかけてどこまでも それはまるで恋のように
ぬるい雨が止んだ春風がふたりを誘って僕の肩に落ちた花びらをあなたの指先の体温で溶かして
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