公立の校舎はアスファルトを蹴る音だけを反射していて、なんだか少し窮屈です。選ばされた空間、選ばされた役目だけがこの街の匂いだと考えていました。毎日、校庭が反射するくらい雨が降れば良かったのに。そう思った新学期に、骨を折ることにしました。16GBのWALKMAN、それだけが制服の内で知覚できる唯一の神様だったことを記憶しています。浮いた声色とsuspended 4thで心臓を包む神様は、奇しくも痛みに似ていましたが。この時間の…
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