彼女は、孤独な夜の神の娘の１人として生まれた


彼女は、母神から「大いなる意思を受け継ぎ、世に安寧を齎せ」という運命を託された


彼女は、父神から「この星に満ちる水のように、溢れんばかりの希望となるように」という願いを受けた


彼女は、１番上の兄神を慕い、兄神の持つ強い信念を知るに至った


彼女は、２番めの兄神を気遣い、兄神の持つ健気さを尊敬するに至った


彼女は、姉神の邪神に過剰に愛され、姉神の持つ歪んでいるとまで言える程純粋な愛を受け入れるに至った


彼女はこれから、この星の意思の１つとして生きていく事になる


そしてそれは、この星の生命が、溢れんばかりの希望と共に歩み始める事を意味していた


―――全ては、この星の希望の為に。



Aquarian Hope

最後の王に見捨てられた果てにたどり着くは、８つの門を従えし地の果て。
(When I was deserted by last king, I was exiled to End of the World.)

一つをくぐって痛みを知り、
(I know the pain, when I go through the first gate.)

二つをくぐって苦しみを知り、
(I know the anguish, when I go through the second gate.)

三つをくぐって悲しみを知り、
(I know the sorrow, when I go through the third gate.)

四つをくぐって嘆きを知り、
(I know the grief, when I go through the fourth gate.)

五つをくぐって虚しさを知り、
(I know the hollow, when I go through the fifth gate.)

六つをくぐって愚かさを知り、
(I know the foolishness, when I go through the sixth gate.)

七つをくぐって恥を知り、
(I know the shame, when I go through the seventh gate.)

八つをくぐって虚無を知る。
(I know the vanity, when I go through the eighth gate.)

八つ目の門で出迎えるは虚ろな目をした地獄の女神。
(When I arrived in the other side of eighth gate, I met the vague goddess of the Abyss.)

彼女の瞳に、光が映る事は、決して、無い。
(She never finds the Light, in her visibility.)

Nanamitu

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