月の子守唄
詩/朗読 夏嶋 真子
眠れよい子よ月がほしいと泣く君よ闇夜の空に手を伸ばし きつくきつく握っても月はその手をすり抜けて君の心を絞めつける。ほしいほしいと泣けば泣くほど月は君を支配して君は夜にうずもれる。
眠れよい子よ月が遠いと泣く君よ ふわりひらいたあの花に降りた夜露をごらんなさい。 花の雫のひとつにも月が宿っているでしょう。 花は黙って咲くだけで月を手にしているのです。 君を…
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