寝室から

2nd demo「city(e)scape」より「寝室から」

寝室から

自転車で坂を登った僕達を待っていたのは、水彩が淡く滲む、夕方の降る街だったっけ。

刹那くて目瞑るのも躊躇ってしまうほど、青い春は鮮やかで、解像度高かった。

大好きだった小説も、口癖だった言葉も、僕らはいつのまにか全部手放した。
もう会えない君のこと、曖昧になる輪郭を思い出す。
その途中、眠ってしまった…

幸せな歌を歌う。誰にも届くことはなくても。
僕らはど…

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