白昼寤寐 feat. 可不

塔の上、漂ってた。
寤寐の隨に、空に触れたんだ。
濡れた機械の夢じゃないでしょう。

消える沫を呼んだ朝靄を、
渺漠を、満たす瞬間、
細胞の雨に身を寄せて。

分子の配列を決める前の記憶、
少しだけ思い出す。
事象の地平線に一瞬だけ、触れた。

消える沫を呼んだ朝靄を、
渺漠を、満たす瞬間、
空間の果てを見下ろす。

輪のような階段を、
一つ登ったその瞬間、
細胞の雨に身を寄せて。

塔の上、漂ってた。

白昼寤寐 feat. 可不

ニューロン feat. 可不

(灰白質 海にしよう)で(髄鞘 海にしよう)で
apoptosis拮抗してる
軸索繋ぐ

(左わたしたち)と(右わたしたち)で
電気的会話してる
軸索繋ぐ

繰り返す異様

手を探そう
手を探そう
手を探そう
手を探そう
手を探そう
手を探そう
手を探そう

neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.

大脳皮質から
背景放射を辿る
((((ニューロン))))
宇宙の果てまで

(機器に根を張る木)と(脳に根を張る木)で
回路中を循環してる
軸索繋ぐ

(有機的わたしたち)と(無機的あなたたち)で
電気的会話しようね

neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal. 
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal. 
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.

ニューロン feat. 可不

春の風 feat. 可不

起き抜けの微睡む空気に
朝戸風吹き抜けて
目を閉じる

描き溜めた心象風景画を
張り合わせた窓を
開けてみる

振り落とされる

隠し階段の行く先は
絵に描いた花のようで
雲の貌に見惚れても
白昼の海は灰になる

幾何学の空模様から
溢れ出す
透明の雨
微熱を冷ます

灰白質の水面に浮かぶ
空中露線の行方を辿る
停泊中の硝子の船は
想像の果てを見つめている

起き抜けの微睡む空気に
朝戸風吹き抜けて
目を覚ます

春の風あつめたあとで
見せかけの景色
思い出してみる

思い出してみる

春の風 feat. 可不

わたし たち feat. 可不

いったりきたりのせかいを
あとにする
わたしだけの
道を歩く

だれもいない映画館の
椅子にすわる
わたしだけの
秘密を知る

ラストシーンが暗転し
エンドロールがはじまれば
思い出すでしょう

これは生まれる前の話
かくしてたことぜんぶ知ってる
動物たちも海も山も空もぜんぶ
わたし たちのファンタジー

いったりきたちのせかいの
その意味のこたえあわせがはじまる

ゆめみてたせかいがここにあったなんて！
わたし たちは知っていた

なつかしい主題歌と
エンドロールのはじまりは
わたしの名前でしょう

そうして生まれたわたし たち
螺旋階段の行く先へ
ここは天国ではない
地獄でもない
わたし たちのせかいだ

ぜんぶ思い出した！

生まれる前と死んだ後の歌
だよ
未来もむかしも今もおなじだよ
思い出せたかな？
なんだかんたんな話だね

「つぎに生まれるわたしに会いにいこう」
「たくさんお話をしよう」
「手をつないで歩こう」
「名前をつけよう」
「踊ろうよ」
「ラストダンスを！」

だれもいない映画館を
あとにする
あたらしいわたしに
会いにいく
いったりきたりのせかいへ
待っていてね
あたらしいわたしが
会いにいく

お別れの瞬間に
話したことぜんぶ
忘れてしまうでしょう

これは生まれる前のわたし
かくしてたことぜんぶ知ってる
動物たちも海も山も空もぜんぶ
わたしがつくったせかいだ

そうして生まれかわるわたし
螺旋階段の行く先へ
天国でもない
地獄でもない
わたし たちがつくった
わたしのせかいだ

わたし たち feat. 可不

宇宙のすべてを知りたい feat. 可不

ばらばらになった世界を繋ぎ合わせた場所で
待ち合わせにしたい
月の裏側のような世界の裏側のような
そんな場所で
もういちど

空を埋め尽くす太陽に見つかる前に
ガラスが割れる前に
もういちど

宇宙の歴史を最初から知りたい

あ
鏡に映したドアのなか
まっしろ
星がひとつ浮かんでる

水平線の行先
反射して差し込んだ光
透明の壁を照らす

剥がれ落ちそうな空を
手で押さえてたあなた
夢の中で
もういちど

宇宙の歴史を最初から知りたい
宇宙の歴史を最後まで知りたい

宇宙のすべてを知りたい / 可不

庭の記憶 / 可不

脳内の指先が
行方を気にしてる
細胞の暮らしは
分裂の命令 繰り返してる

記憶の庭がある

太陽を見下ろし
地球を見上げてる
細胞の羅列を
やさしく照らし続ける

記憶の庭がある

言葉が生まれる前
思い出してる
進化論は嘘ね

選びそびれて
しがみついた
緑の枝は
知らない誰かの記憶

脳内の指先が
行方を気にしてる
細胞のひとつが
永遠の夢を見ている

庭の記憶 / 可不

ガルガンチュア / 初音ミク

飛び込んだ死海の微熱が重なった灰のようで
有機体の間違いを忘れた人ね
0と1のあいだに偶然生まれたみたい
筆記体の指先で答え合わせね

特異点の先をずっと見ていた光のざわめき
地平線の先を最後まで見て
時間の果てまで

目の前を塞いでる空間を裂いた壁
さっきまでの記憶さえれ離れ離れだね

夢のなかの夢をずっと見ていた光のざわめき
生まれる前に見た大きな月をいまも探してる
無重力の海の果てを泳ぐ一粒の光
重力の波を最後まで見て
時間の果てまで

ガルガンチュア / 初音ミク

悠遠 / 可不

綾なす嶺に沿う靉靆ね
液態の記憶で揺らぎ出す

幽かに見える

邂逅の枝に潜む樹状の騒めき

夢の中 目眩の中

幽かに見える

邂逅の枝に潜む樹状の騒めき

空に根を張る樹海の影で
有機体の列が揺れてる
山間の海を満たし続ける悠遠の画

夢の中 目眩の中

綾なす嶺に沿う靉靆ね
液態の記憶で揺らぎ出す

悠遠 / 可不

ニューロン(neural new normal) feat. 可不

（灰白質 海にしよう）で（髄鞘 海にしよう）で
apoptosis拮抗してる
軸索繋ぐ

（左わたしたち）と（右わたしたち）で
電気的会話してる
軸索繋ぐ

繰り返す異様

手を探そう
手を探そう
手を探そう
手を探そう
手を探そう
手を探そう
手を探そう

neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.

大脳皮質から
背景放射を辿る
（（（（ニューロン））））
宇宙の果てまで

（機器に根を張る木）と（脳に根を張る木）で
回路中を循環してる
軸索繋ぐ

（有機的わたしたち）と（無機的あなたたち）で
電気的会話しようね

neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal. 
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal. 
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.
neural new normal.

ニューロン(neural new normal.) / 可不

トゥルーマン / 可不

夢が醒めて隙間から見える裏世界が気になる
既視感の仮想記憶で表象世界に迷い込む
白昼夢 瞼の裏側 ノイズが風景に見える
神経タンパク質の反応が意識ならわからなくなる
嘘みたいな真実が扉の向こうで
見えないテクスチャー越えて
真実になる
嘘みたいね
永久階段辿った先でラプラスの悪魔に会う
ファーランドの向こう覗き込めば知らない私がいる
なぞのばしょから眺めている 地球が光って見える
現実と夢の平行世界だ 余剰次元で巡り合う
原核細胞の記憶と表象の幻覚にすべてがある
嘘みたいな真実が扉の向こうで
見えないテクスチャー越えて
真実になる
嘘みたいな
確率の波が見える
はじまりのうらが
おわりで
さいしょに
もどる
嘘みたい
ね

トゥルーマン / 可不

ヒプノポンピア / 可不

鏡の私を見たような景色が
やさしく手を振るきみの影
水に溶ける

はだけた輪郭いたみさえ幻
冷めた記憶に似たような夢を見た

雨模様のシーン
溶け出しそうな暗さ
戻りましょう

鏡のなか 私がいたようで

雨模様のシーン
溶け出しそうな暗さ
戻りましょう

もう空の青だ
忘れないでね

それまではどうかしあわせで
これからもみまもってね

ヒプノポンピア / 可不

雨雨 / 可不

窓辺の景色を眺めてひとり
虚な手のひら弾ける一粒の雨
窓に映る部屋の像
雨に溶ける私を見つめてる

雨雨 / 可不

アーキテクチャー / 可不

立体の影で生きている　構造で塞がれて外側が見えない
タンパク質分子の集まった体　わたしの居場所はどこにも見つけられない
現実感覚は遠のくばかりで　どれが本当かわからない
幽体の居場所は深層心理の空に　ふわーっと浮かんでる

まだ夢見てるみたい　ニューロン宇宙とよく似てるみたい

重力に逆らった自由意志の生まれる場所へ
スイングバイの勢いで遥か彼方へ

物理法則で動く体　選択も意思も箱の中
空間と時間では窮屈で　たとえ見えなくても触れてみたい

地球外グレートジャーニー　光が生まれる場所へ
目の前はイベントホライズン　余剰次元の先へ

構造と意識の境界線　眺めていたいんだ
宇宙のすべてを
平面で生きるわたしは立体の影　教えてほしいんだ
宇宙のすべてを

ねぇ

目は どう？耳は どう？口は どう？足は どう？脳細胞は どう？
認識できないしどうしよう
想像したい
現在は どう？未来は どう？昔は どう？明日は どう？最近は どう？
認識できないしどうしよう
想像したい
月は どう？地球は どう？宇宙は どう？光は どう？時空間は どう？
認識できないしどうしよう
想像したい
木は どう？機械は どう？海は どう？人は どう？わたしは どう？
認識できないしどうしよう
想像したい

アーキテクチャー / 可不

永遠生きる / 可不

瞼の裏側で夢を見る
懐かしい朝ね
誰かの記憶で夢を見る
懐かしい朝ね

遥か彼方遠くまで

永遠

夢が覚めて忘れる前に
ノイズの闇で溢れる前に
また逢えるかな

世界中が暗くなろうと永遠生きていたい
まだ見ていない景色がある
無限遠まで続く宇宙の最遠端まで見たいから

永遠生きる / 可不

ハローグッバイ / 可不

遠くなった風景
消えてなくなる　泡のように
空に溶けていくから見てて
暗い夜を明るく照らすでしょう
生まれる前に
空に触れたこと　覚えてる
からだが　かるくなって
海の向こう側まで行けるから

ハローグッバイ
夢のなかで会えるから
ハローグッバイ
夢から覚めてさよなら

ハロー
見つけて
空に射した光のリフレイン
グッバイ
探して
眩しくて忘れられないでしょう
ハロー
見つけて
記憶のなか　隠したメッセージ
グッバイ
わたしへ

ハローグッバイ
夢のなかで会えるから
ハローグッバイ
夢から覚めてさよなら

ハローグッバイ / 可不

[MiMi Records]
https://mimirecords.bandcamp.com/album/urasekai

ニューロン(neuron)

記憶の庭(memory garden)

淵の人々(subconscious people)

アーキテクチャー(architecture)

トゥルーマン(truman)

永遠生きる(live forever)

138億年(13.8 billion years)

宇宙のすべてを知りたい(curiosity)

うらせかい(urasekai)

月日(moon and sun)

ゆめみたい!!!! (Just Like a Dream!!!!)

微睡む体が海になって揺蕩おう
裏返したい
裏返したいから!!!!
流れる涙の色になって抗おう
浮かせていたい
浮かせていたいから!!!!

果てしない階段
裸足で触れた記憶ばかりで
歩き疲れたら上手く走れなくて
いつかみてたゆめみたい!!!!

空と海が逆さまになればずっと歌える
ねぇアリスまだゆめみたい!!!!

星の砂 ノイズの風景
まぶたを閉じて空を泳いだ
苺畑のなか 永遠の箱庭
色彩だけが視界
代わる代わるの文字の痕!!!!

空と海のあいだを覗けばきっと見つかる
ねぇルーシーまだゆめみたい!!!!

壁と地面にある隙間からみえる
明るい夜と暗い朝ね
寂しいのは一瞬だけ
目を閉じるときをずっと待ってる!!!!

またゆめみてる
知らない顔してるわたしのせいにして
言葉が言葉でなくなるときの
わたしとあなたね
まだゆめみてる
筆記体の景色がだんだん遠のいて
ずっとゆめみていてよ
ゆめのなかのゆめのなかでみつけた
あなたのゆめみたい!!!!

空と海が逆さまになればずっと歌える
ねぇアリスまだゆめみたい!!!!

音がみえて色がきこえたらきっと歌える
ねぇルーシーまだゆめみたい!!!!

やけに大きな月の話はあとにしよう
想像したい
想像したいから!!!!

ゆめみたい!!!! (Just Like a Dream!!!!)

光の中(spectrum)

私いま光の中です
光の中は眩しくて綺麗で

偽文字列の網目も
潜り抜けるあの冷たさも
jpeg波の氾濫以降
何も覚えていない
壁に書いてきた幽体記号
私だけが知っていよう
画面に映らぬ球体の
輪郭を解くように
解くように

0と1の合間に
瞼を裂く光の中に
ずっと居られるように
祈ってるからさ！

限界遠を映す解像度で
視界中ぜんぶを
不可視光で染めて
境界線の滲んだ私は
あらゆる数の
水晶体で眩しい
言葉にしなくていい

飾りつけた電飾の
不規則に並んだ破片の
異なる角度によれば
光の中だった
網膜に映る私は
視神経を伝う電流の
記憶の中で探した
私の姿

同じ形した雲を
また見つけちゃいました私
ここがどこなのか
まだわからないんです
言葉の外側
電気の形を見てるんです私
非言語で会話しよう
見つからないように！

限界遠を映す解像度で
視界中ぜんぶを
不可視光で染めて
細胞膜の虹色の海で
私もういちど
光の中
光の中へ
光の中
言葉の外側
あらゆる数の
ガラス片で眩しい

光の中は無色で
距離感も掴めぬまま
初めて見る景色に
名前をつける

名前をつける

光の中(spectrum)

発熱(fever)

目の向こうに見える 静寂とラウドネス
揺らぐ解像度 気化していく
地平線に指が触れる 融解の音がする
窓の向こうの知らない色の画

細胞が地層に触れる 葉脈が視界を揺らす
山が近づいてきた気がする
耳小骨が震えている 一瞬の幽体離脱
床と天井に広がる火と水と血と根で

繰り返す 思い出して息をしてる！
蘇る 思い出してまた忘れてる

空の中に根ざした手足と枝
歩き疲れたら目を覚まそう
いつか会おうよ
待ち合わせは＜記憶の庭＞
昔見た夢に居よう

私は
(神経系の稲妻)で(タンパク質の揺らぎ)で
(吸うと吐くの連鎖)で ずっと生きてる！
(無意識の悪魔)で(不老不死の幽霊)で
(善と悪のキメラ)で ずっと生きてる！
(幾何学の壁紙)で(血管と肌と上着)で
(生態系のバグ)で ぜんぶ知ってる！
(昇華熱の体温)で(記憶違いの思い出)で
(進化系の目と目)で ぜんぶが見えてる！
(見られている！)

繰り返す

繰り返す 目が覚めてぜんぶ忘れて

繰り返す！思い出して！息をしてる！
蘇る！思い出して！息をしてる！

発熱(fever)

夢で起きたら体が軽くなって
私は大陸で天井は宇宙
壁に描いた三日月も踊りだすよ
星を見るたび瞼の裏から
頭の中が透けて見える
（　　　　　）
も思い出すよ

「忘れないで」
「忘れないよ」

ここからならまた空が飛べそう
私の涙は海になる
夢が覚めたらあなたが光で満たす

「忘れないで」
「忘れないよ」

うたたね(nap)

shikisokuzemu
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色即是夢

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