「世界を変えたい」なんて大口を叩いてる僕らに
まだおとぎ話の続きが気になって仕方ない僕らに
胸を張って「バッドエンドだよ」ってネタバレしてくるような大人にはなりたくないけどなってしまいそうな気がしたんだ
どこか諦めてたんだ
「才能がないから」
「努力ができないから」
自分を納得させる為の後付けの理由は湧いて出るんだ
できないことの証明に時間を使うのはもう飽きたから
少しだけ前向きな歌をくちずさんでみることにするよ
こんな歌でもきっと誰かが耳を傾けてくれるってこと知ってるから
また書いてるよ
また歌ってるよ
信じてるんだ
顕微鏡覗かないとわからない程度でも構わないんだ
僕がいることで変わった部分がきっとどこかにあるはずだ

人知れず流した涙も
何気なく吐き出した言葉も
綺麗事だと嘲笑われた歌もこの世界を今日も変えてるんだ
一人一人がちょっぴり動かした1ミリ1センチが重なってこの世界はぐるぐる回ってるんだ
そう思うんだ

アルコールは単なる鎮痛剤で解毒剤にはならないようです
途方に暮れてる君にどうか幸あれと願うよ
願えど、願えど叶わない夢の数々も流れ星に頼ったまま終わらせるわけにはいかないから
君が僕にとって人生を彩る絵具になるように、誰かが君の描く道を邪魔する時もあるかもしれない
良くも悪くも変わりゆく日々に
ぐるぐる目を回してる君に届いてほしい
意外と目の前にある希望を歌った歌
何気なく零れた笑顔も
バカみたいに思えるこの日々も
君がくちずさんでるその歌もこの世界を今日も変えてるんだ
一人一人がちょっぴり動かした1ミリ1センチが重なってこの世界はぐるぐる回ってるって気づいたから

ぐるぐる

stitch

Music : 美否ケイ　Vocal : 重音テト

【Lyrics】

綻びた人形の腕と同じように縫い合わせさえすれば元通りに戻せるかな？
また「大丈夫」になれるのかな？
綿がはみ出した人形の腕と同じように詰め直しさえすれば元通りに直せるかな？
また「大丈夫！」って笑えるかな？
けど空白を埋め合わせる何かが見つからないな　見つからないな
でも傷口を縫い合わせる糸がまだ足りないや　まだ足りないや

致命傷ってほどじゃないけど治療なしでは気が済まないんだ
「醜い傷跡すらも愛せよ」なんて言われてもできっこないんだ
何を買っても形が合わないのかすぐにすり抜けてしまうんだ
その度に一体何が足りないのか考え込んでしまうんだ
ぽっかり空いた穴から血ではない何かが零れる
目から血ではない何かが溢れる
二つしかない手だけじゃ受け止めきれないや

綻びた人形の腕と同じように縫い合わせさえすれば元通りに戻せるから
また「大丈夫」に戻れるから
綿がはみ出した人形の腕と同じように詰め直しさえすれば元通りに直せるから
また「大丈夫！」って笑えるから
この空白を埋め合わせる何かをくれやしないか　くれやしないか
傷口を縫い合わせる糸になってはくれないか　くれやしないか

stitch

陽は今日も僕を置いてけぼりにして落ちた
宛先不明の愛がぶら下がった高架橋の下
真っ黒になりきれなかった鴉が啄んだ明日
また目に見えないものがひとつ消える音がした

「わかってる」
いやわかってないよ
君は何ひとつわかっちゃいないよ
壊れた人形が何処にいくのかも
この記号の意味も
明日も明後日もただ通り過ぎるだけのとうに錆に塗れた理想をいつまでも棄てられない理由も君は知ることはないんだろう

陽は今日も僕を置いてけぼりにして落ちた
宛先不明の愛がぶら下がった高架橋の下
真っ黒になりきれなかった鴉が啄んだ明日
また目に見えないものがひとつ消える音がした

たんぽぽの綿が空を舞うように今僕らは此処にいるような気がした
蹴り飛ばした石を追いかけて辿り着いた明日
また忘れたくないものがひとつ増える夢を見た

論理的感情論

「人はさ、2回死ぬんだ
2回目は誰からも忘れ去られてしまった時だ」
ってよく言うけどさ
それじゃあ凶悪な犯罪者の方が私よりずっと長生きするよな

嗚呼、こんな類の思考が頭の隙間を埋めてしまえば叱られてしまうね
ならこのまま誰かに定義される前のこの感情をずっともっと抱えていたいな
嗚呼、とんだ贅沢な夢を見たまま
幸福を食べきれないまま
私は未完全な感情論に揺蕩う
草臥れた理想論をまだ歌う

両腕のないミロのヴィーナスはルーヴルに飾られているっていうのに
私の空白を埋めているこの欠落は誰1人愛してはくれないみたいだ

嗚呼、数え切れない不満が溢れ返った胸の中
無くしたくないとただ手を伸ばした
例え全世界から嫌われていたとしてもそれでいいと思うんだ
ただ、こんな利己主義に溺れたまま
誰もが幸せになれると信じて止まないまま

私は未完全な感情論に揺蕩う。

衝動感情劣等感に溺れてるガール
濁りきって真っ黒になるまで染まる
日々揺らいでる立体感情ASMR
着飾ってまでいらねえよ他人の花まる

白壁にペンキ
傷汚れも知識の震源地
無知ゆえ純粋新生児
まずはならなくちゃ人間に

そんな目で見るなよ向き合ってんだ真剣に

どっちが上？下？
価値か無価値か？
どうでもいいんだ
どうでもいいことばっかだこの世界は
でも手放したくないものの一つや二つある

衝動感情劣等感に溺れてるガール
濁りきって真っ黒になるまで染まる
日々揺らいでる立体感情ASMR
着飾ってまでいらねえよお前の花まる

白壁にペンキ
傷汚れも知識の震源地
無知ゆえ純粋新生児
まずはならなくちゃ人間に

そんな目で見るなよ向き合ってんだ真剣に

センチメンタル・ガール

消費期限切れて腐り出した世の中
どう気にせず食らうことができるだろうか
「このままもう死にてえ」なんて言葉が渋滞を起こした交差点
届かねえ救いの手
主張するイノセンス「きっと世界のせい」
誰も悪くないと信じたい
指さし合い罵り合い見るために立ち止まった時間が無駄だった
価値観が、いや、そもそも根っから違うんだ
あーもう、嫌になっちまうな
始まった世紀末が
天使悪魔も所詮リアルな世界では人間の奴隷だ
どんな厚意も偽善と呼べば性善説もお手上げだ
「ああ、どうせ負け組だ」漏れたエンジンが切れた音
真面目なほど損するもんさ
「人間は平等」なんて言いますが実際は熾烈な競争
その結果飛び降りたあいつは浴びせられた罵声「だせえ、逃げんな小僧」
口なくとも集まる視線がものを言う
世間が殺す水面下の渦

Suiciety

いつかは散るはずと
開かせた青い葉が
誰かの赤に染まるのを
綺麗だなんて笑った

「どうせなまくらだ」
顔を隠したあの子の
凍えているあの子の
指先が口を開いた

白と黒と黄が滲んだ
そこに神とやらはいるか
「そんなこと知るか」
口を支配する自尊心がダーウィンも予測不可能な人類の進化の果てに得た唯一の羅針盤
校閲をすり抜けたマシンガンが吐き出した弾丸がまた一人ビル陰に突き落とした
飛び散った血すらテレビやゲームで見慣れた
この空いた椅子がまたすぐ埋まるように心に空いた穴も埋めてはくれないか

コトノハ

息を吸って吐くこと
この胸が打つ鼓動
何をするにせよこの世界では痛みはつきもの
各々がそれぞれのものさしを押し付け合うんだもの
人が集えば集うほど増えていくのは孤独

溢れた人のエゴや欲望の数々が目を隠してくれること
響くサイレンや聞きたくない音を掻き消してくれるのは綺麗事
この世界を構築するいくつもの要素のうちの1つであることもいずれ忘れ去られてしまうだろう
それを悔いる程の微かな希望

Worldphobia

あの頃に見てたものと同じものを見ているのに
あんなにも輝いていたのに
心揺さぶられていたのに

身を乗り出してずっと眺めてた
手に届かないから手を伸ばした
夢境を名乗った無名な魔術師
種明かしする前に興味も無くなった？

Child
いないないばあで笑ってる君は
他人の「痛い痛い」聞いて嘲笑ってるあの子のようにはならないで
でもそれを嘲笑わないで
ただ愛を与えてあげて

見たことなかったもの
流れる時が変えてしまうの
見飽きてしまったものへと
ありふれた既知の存在へと

いつか教わった目の覚まし方
身体に反比例して夢は小さくなった
現実を名乗った著名な魔術師
巧妙な仕掛けに踊らされてはいないか？

Child
小さなゆりかごの中の世界から見えた景色をどうか忘れないで
Child
濁った眼鏡をかける前のその目に狂いはない
狂いはない

Child

この上ないほど理不尽で
不平等だけど公平なゲーム
傍から見ると楽しそうで
サイコロを振る手は震えていて

性善説唱えて
「傷つけるよりも傷つけられて」
メトロノームに心拍合わせて
咲かせた花も誰かに摘まれて
それでも性善説唱えて
「傷つけるよりも傷つけられて」
メトロノームに心拍合わせて
赤の他人にサイコロ振られて

「死にたい」と「死にたくない」を繰り返しすごろくのマスを進む
物好きは注射針を刺してでも1の目が出るのを祈る
ふりだしには戻れないから私はまだ今も此処にいるよ
あとどれだけ貴方と同じマスを過ごすことができるのだろう

何か誇れるもの
それは何処かで拾ったもの
失いたくないもの
それは誰かに貰ったもの

天動説唱えて
枯れ落ちた花に水を注いで
宝の山々に火を放って
ストラディバリウスを叩き割って
悪魔死神を崇め奉って
世間様の墓石蹴り飛ばして
誰かにサイコロを渡す前に
誰かに道を決められる前に

「消えたい」と「消えたくない」を繰り返し戻れない道を進む
こんなガラクタにも愛とやらを注ぐ物好きがいるのか
汚い足跡は消えないから私はまだキャンバスを汚すよ
後世に遺る名画よりも醜くて愛おしい軌跡を

Life Game

錆びついたナイフでも貴方が握れば不思議ね
十分過ぎる切れ味で私の心をバラバラに切り裂いてしまった
盲目の愛で
餌付けとさほど変わらぬ愛で
辿り着いたのは夢見たイデアか、地獄か

手を伸ばしても届かないもの
この手で触らせてくれたのも
それが全部夢だったことを教えてくれたのも
貴方の悪戯の内で
ゼロから1へ踏み出した私はまた振り出しへ戻るの
元通りの空っぽに戻るの

恋しいよ
普通を追いかけていた日々が
だけど、哀しみも貴方の罪も全部抱きしめることにしたんだ

錆びついたナイフでも貴方が握れば不思議ね
十分過ぎる切れ味で私の心をバラバラに切り裂いてしまった
盲目の愛で
餌付けとさほど変わらぬ愛で
辿り着いたのは夢見たイデアか、地獄か

Knife

嗚呼、どれだけの嘘と雑言を並べれば貴方を証明できるか？
全てが嘘と知るには早すぎた
私はそれを理解しようとした
嗚呼、ありふれた他人の前例と比べれば自分を肯定できるか？
「明日になれば変わるかな？」なんて期待しながら傘をさして歩いた

I am wrong, you're right.
You're totally right.

また隠した
嘘をついた

嗚呼、どれだけの嘘と雑言を並べれば貴方を証明できるか？
全てが嘘と知るには早すぎた
私はそれを理解しようとした
嗚呼、ありふれた他人の前例と比べれば自分を肯定できるか？
「明日になれば変わるかな？」なんて期待しながら傘をさして歩いた
嗚呼、何色の色を使えばこの世界を表すことができるのか？
「白と黒だけで構わない」なんて笑いながら言う貴方が嫌いだ
絵の具を使う権利のある奴に限って塗り潰そうとする馬鹿だ
たかが透明の分際で世界に線を引いて塗り分けたあんただ

美否ケイ (K Miena)

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