見当違いなさがしかたをしていた
なんでいつも悲しくまではならないの
喧騒の合間を縫うように
這うようにかけつけたけれど出遅れてしまった
迷子になってもみつかりたくないなあ
あなたのようにはうまく話せるすべもない
空と花の色と秋の風のにおいと共に消え失せる
水槽の水が濁っていくのを見ていた
餌を与えられたくらいでいい気になって
無様な嘘だ　躊躇わずよくもそんなこといえるね
なまぬるい毒にまみれて垂れ流すだけの
無敵になってもへつら笑いしながら繋いだ明日は脆く
優しさを武器にしてぼくを殺すの
君にはわかりえない　誰かそういった
君にはできやしない　誰がそういった
空と花の色と秋の風のにおいと共に
（日々の熱と影と苦労が長い吐息のあとで）

ceremony

ばかがおぼえたふたつめの教訓　黄色い声をもみけして
考えだすとやまないから透けない傘で蓋して
まばたき　点滅信号　遠くの国のよう
蜃気楼　ゆらめくサルビア　はねかえす土の色
太陽ひかる蒼い空にぼくの白い足はとけて迷子になって帰れない
なにをいっても響かない人の踏み絵になろっか
あつめたものぜんぶいずれは役立たず
せめておわる今日に後悔しないように

akibare

いつまでこんなふうにかなしみだいていきていくの
ぼくらはどんなふうにつかれをいやせばいいの
いつまでこんなふうにおわれるようにいきていくの
ぼくらはどんなふうにむじゅんをただせばいいの
いっしゅうまわってかんがいによってあー

ひのめをみないあおいとり　うすぐらさにもなれてく
つまずくきみにてをのべてわらってみせたあくまに

このままいきのねとめてほしいといったのに
そのしゅんかんおなじばしょにかえってきてしまった
いつまでこんなふうにくりかえされていくの
ぼくらはどんなふうにはなせばゆるされたの

いっしゅんとまってさんざんなげいてあー
ゆうやけこやけまたあした　ひとりでそらにてをふり
はいつくばっていきていく　いつまでこんなふうにだせいで

closet

ゆれる窓にうつりこむ　あおい日々としびれた手　最低な今日のこと消すため
今おちてく美空にあなたの影うかべながら　目をとじいつもの歌をきいて溺れていきたい

ぼくはいつか旅にでる　さめた意味と夢をすて　想像は果てなく渦巻く

大丈夫おそれることはないさ
今てのひらひろげて花のように風をうけて　まぶしさにさらされ心の闇とかしていきたい

sanzuno_riverside