Composer: Moemi Toi
Piano: Satoshi Enomoto

2014/11/28 @Showa Academia Musicae, "Yuri"-hall

登井萌水《見えない底》

無伴奏混声合唱のための《はなび》
混声合唱とピアノのための《花火》

詩：折笠誠　曲：榎本智史
演奏：合唱団DIO
（川上智子、森谷真美、泉ももこ、藤本周真、折笠誠、井上貴裕、榎本智史）

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「はなび」

よるには はなびに いきましょう
いつものかわもも うきあしだって
ソースのかおりが するでしょう
おもいでのなかの なつかしいひとや
こいしいひとに であうでしょう

どんどん どどん どん はらり
このひまでの あれこれは
いま このときに つづきます
たまにひそんだ ほしたちも
いま このとき と おどります

うつくしいものは ただここに
けむりになって きえました
あんなに うつくしかったのに
のこっているもの
は

硝煙

の
においだけ

どんどん どどん どん はらり
みのがしていてはなりません
すぐに けむりに
においに なります
わたしたちも
よるには はなびにいきましょう

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「花火」

でしゃばった夕陽が沈むと
人々は祝砲を待つ
閃く尊(たっと)い光の粒が
一弾指(いったんじ)の間
この世に生きる

この季節と同じだけ
短い命のお前
わし座の星に
憧れることもなく

はるかに浮かぶ
無数の火の玉を覆いながら
夏ののろしが頬を照らし
柳に菊に
おどりながら消えてゆく

花火はとこしえを生きてはならない
燃え尽きるそのときまで
そしてその後にさえ
一瞬のきらめきで
とわにお前が美しくあるために

《はなび》/《花火》

《紫陽花》　～連作歌曲集《うたの花束》より

作詞：川上智子
作曲：榎本智史

演奏
Soprano：川上智子
Piano：榎本智史


「紫陽花」

花の色は徒に移る
どんな色でも
小さな花をひしめきあい
生きていこうよ

《紫陽花》

詞：大伴旅人
作曲：榎本智史

無伴奏混声合唱のための《時に、初春の令月にして、》

時に、初春の令月にして、

《The First Love》
歌曲《初恋》

Lyric: Tohson Shimazaki
Music: Satoshi Enomoto

詩：島崎藤村
曲：榎本智史

Satoshi Enomoto

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