ゆうだち [One day in the distant summer]

日の沈むころ。遠くに見える入道雲。ひぐらしの鳴き声。
雨が夜を運んでくる。
入道雲があたまの上にやってきた。水の粒がしとしとと蜜柑色の街に降り注ぐ。
ほどなくして、残ったのは夕日を受けて輝く家々。
太陽が山に身を隠すと、その光はぜーんぶ消えてしまった。
建物が内側から光り出す。

バイバイ、夏。また明日。

Hajikko Records 2ndEP「One day in the distant summer」参加作品
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