Sinfonia Breve 
シンフォニア・ブレーヴェ
Music:Shūichi Tanaka
3rd Mov. Allegro vivace
第三楽章：アレグロ・ヴィヴァーチェ
「シンフォニア・ブレーヴェ」とは束の間の交響曲といった程の意です。各楽章の主題は民俗音階が基幹となっております。（田中修一）
1st Mov. Allegro
2nd Mov. Canzonetta,Andante
3rd Mov. Allegro vivace

Sinfonia Breve (Full)
https://soundcloud.com/shuichi-tanaka-686228952/sets/sinfonia-breve

＊Photo by my son

Sinfonia Breve 3rd Mov.

「木部与巴仁の詩に依る『白夜詩集』〜曙光」
この作品は東野圭吾氏の小説『白夜行』にインスパイアされて創作したものです。『白夜行』は伝聞によって知った粗筋（両親に人生を破壊される少女と少年を描いた）にひかれて読み始めたのですが、丁度その頃に木部与巴仁さんの詩「あかし」を東日本大震災と原発事故に憑かれた気持ちで作曲していた私は、『白夜行』にその曲がきこえるおもいがしました。そのような経緯から木部さんに詩をお願いしたのでした。『白夜詩集』は「無限」「伽藍」「曙光」「白夜」四篇からなります。
＊Photo by my son
Music:Shūichi Tanaka

【白夜行】Dawn “SYOKWAU”

舞踊曲「西行」
Ballet SAIGYAU（Saigyō）

辻邦生が著した『西行花伝』は作曲者の座右書の一つである。西行の母は監物・源清経女で源清経は朝廷にも聞えた今様の名人であった。当時「今様狂い」と呼ばれた人達は十日、二十日とぶっ通しにただただ今様を歌い続けたと云う。漢学者の白川静氏は「狂」とは「理性の対極にあって、いわば運動の機動力となる。狂的な自己衝迫によって、はじめて運動が起こる。」と述べているが、此のような境地に到ってはじめてひたすらな美しさが滲み出て来るのかも知れない。また、『西行花伝』には「変成（へんじょう）」という言葉が頻出する。歌によって、虚空が暖かな香わしい庭となるような「変成」が行われなければならない、また「変成」は癒しや慰めといった気散じではなく、もっと高い次元にあるものと記されているのだった。此の作品では舞踊と音楽により「狂」と「変成」を顕現したいと考えた。（田中修一）

Photo by my son
Music : Shūichi Tanaka

舞踊曲「西行」

TST No.2

舞踊曲「立つ鳥は」
Ballet Stand di Uccello 

この作品は、木部与巴仁氏が、伊福部昭先生の追悼に詠んだ詩を作曲したものです。２００６年２月８日に逝去された恩師伊福部昭先生に捧げます。
　　
立つ鳥は　　　　　　　　　　木部与巴仁

立つ鳥は みづらに歌ひて
天たかく舞はんとす
その聲 人に似て
懷かし
温もりもまた 人に似る
懷かし
鳥 消ゆ
再び會ふ日の來ぬを われは知る

Photo by my son
Music : Shūichi Tanaka

Ballet Stand di Uccello

Toccata Concertante 
per Jazz Combo
Music : Shūichi Tanaka

Toccata Concertante

小さな歌（Andante religioso） 
A Little Song"Andante religioso" for Orchestra

Photo by my son
Music : Shūichi Tanaka

A Little Song "Andante religioso"

Johannes Brahms 
Piano Quartet No.3 Op.60~Finale
Arranged by Shūichi Tanaka

ブラームス
ピアノ四重奏曲第3番～フィナーレ
編曲＊田中修一

此の作品はブラームスのピアノ四重奏曲第3番の最終楽章を編曲したものです。
嫌いだったブラームスに53歳を過ぎた辺りで興味を持ったのが嵩じて、こうしたものを手掛けるまでに至りました。
さてピアノ四重奏曲の第1番ではシェーンベルクの有名な編曲が有ります。シェーンベルクは編曲の理由として私信で「私はこの作品が好きだが滅多に演奏されず、しかもピアノ・パートに優れた演奏家がいるとそのパートが強調されるためにかえってまずい演奏になるため、全てのパートが聴こえるように編曲した」「（オーケストレーションについては）ブラームスの書法を忠実に守り、もし本人が今行ったとしても同じ結果になったようにした」と述べていたそうです。前半の部分は私も共感しますが、この曲の編曲をブラームスが行なったら全く違う結果になったと思います。それはやはり民族の感性の違いに依るものが大きいのでした。また強弱指定の拡張などはシェーンベルクと同じ立場を採りました。

Johannes Brahms - Piano Quartet No.3 Op.60~Finale（Arranged by Shūichi Tanaka）

SINFONIA SHIYAANRURU＊Shūichi Tanaka
「シンフォニア・シャアンルルー」作曲＊田中修一
「シャアンルルー」とはアイヌ語で「大海原」を意味します。曲は単一楽章のソナタ形式となっております。

SINFONIA SHIYAANRURU

FESTIVE RONDO “Drumming of NEBUTA” for Orchestra（1997）
＊Shūichi Tanaka

管絃樂の為の「祝祭輪舞“佞武多の太鼓”」（1997）
作曲＊田中修一

此の作品は佞武多囃子に着想を得て書かれました。同一主題を繰り返す間にエピソードや副主題を挿入するロンド形式となっております。拙作「CAPRICE」の初演指揮者であり、私の曲に深い理解を示した指揮者、Sergiu Comissiona に献呈しました。（田中修一）

FESTIVE RONDO for Orchestra

FESTIVE RONDO No.3 “Danse de la Serinde” for  Symphonic Band
吹奏楽のための「フェスティヴ・ロンドNo.3 “胡舞”」
　「胡」とは中国では北方や西域の異民族をいい、また「セランド」は、絹（セル）とインドの影響を受けた地域を表わしますが、司馬遷の『史記』大宛列伝に「大宛以西、安息国（ペルシャ）にいたるまではその俗ほぼ同じく、言語相通じ、みな深眼にして多鬚髯」と見え、作曲者のイメージは、「タリム河の上流、新疆の西端パミール高地の東麓、カシュガルの仙境」といった所にあります。田中修一

FESTIVE RONDO No.3 “Danse de la Serinde”

「小組曲第二番～Animé（活気をもって）」
作曲＊田中修一

2ᵉ PETITE SUITE～Animé pour Orchestre
Shūichi Tanaka

Animé

Composer Shuichi Tanaka was born in 1966. His primary teachers for composition are Akira Ifukube and Nobuo Terahara. A lot of attractive pieces were composed for 25-stringed koto,  guitar, and  other string instruments.

田中修一

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