MINT BLUE

I Bought My HOME

(Verse1)

何年ぶりに39℃の熱にやられて
みかんジュースと缶フルーツとジャンクフードだけで
三日三晩ほぼこんこんと寝て過ごしたら
頭と体が妙に軽くなって

寝すぎて全然眠くならない
昼夜逆転もいいところ
とにかく部屋を出て歩きたくなって
どこへ行くわけでもなくぶらりとしよう

歩く道は一人吐く息は白い
寒い日だけど悪い気はしない
コンビニや街灯が明るいよ
ふと海を見ようと思いつく

いったん家に戻って本気モード
ダウン着よう　海まで3km
キャンディーとグミをポケットに忍ばせて
朝のサンシャイン見よう

(Varse2)

深夜2時からぶらり旅する
めずらしく天然プラネタリウム
振られた理由並べたりする
これからのこと考えたりする

街から友達減っていく感じ
実感してるけど心得てる
言葉にしたら崩れるバランスがある
このままは無理だしまあこだわらない

関係はなくなっても営みはある
誰それの実家に明かりがついてる
地元がベッドタウンあるある
駅で挨拶しない知り合いに毎日会う

体動かす＋ダウン効果
暖房かって位ぽっかぽか
知った街並を　WALK　WALK
海に到着　45分

(Varse3)

考えてしまうから躊躇する
体がこわばってブレーキを踏む
ポーズだけ繕う元気よく、でも
そういう表情を読まれてしまう

もっと飄々と　意気揚々と
こうしようと出来る範囲の想像と
少々のエスプリの塩胡椒と
困ったとき持ちネタのショートショート

要領は決して良くはない
メンタルも決して強くはない
過度に自分に期待しない
かといって別に悲観もしない

いいガタイとは言いがたい
いい気になったり粋がったり
生き方に右左ムラがあり
ブラリブラリ自分なりに開拓ライブラリー

(Varse4)

海岸線延々てくてく
考えてもしょうがないこと考えてく
この瞬間を確かめようと声を出してみる
…いつもと変わらない間抜けな声

気づいたら空が白んでく
始発はとっくに動き出してる
通勤通学の人並みにまぎれて
いつもの朝と反対の電車に乗る

これから着替えてまた家を出るか
それとも今日もまた休んでしまおうか
ぼんやり思いながら駅に着くと
やっぱり挨拶しない知り合いに遭遇


routeone01