冷たく優しく降り注ぐ雨

こんなにも暖かく人に愛されたことはなかったから今年の冬は寒く感じたのかな

自分に足りないものを相手に求めすぎてたのさ

彼女が部屋に置いていった物が引き出しの中

今でもあの時のまま

霞んだ街の光

どこに行くのもいつも二人

あなたがいないと歩けない道を一人で歩いてるのさ

振り返っても何もなくて

立ち止まったら泣きそうになって

先に進むことすらもできないから空を静かにじっと見上げた







距離を心で埋めるのはそう容易いことじゃない

言葉を付け足そう

過剰になって考えてた

昨日見た夢はもう忘れた

感情のない目で見渡して

吹く風の音 耳をすまして

時間の流れが足元照らして

一度来た道を戻ろう

周りの理解はいらないさ

流した涙が今は財産

思い出すほど強くなれるから

この時間と共に流れる川

苦しくて誰にも言えなくて

一人で耐えたのも気休め

偶然の嘘が運命のようさ

波のようにさらってくれたらな





最後の別れ 涙も枯れた

最高の別れ これでよかった

雨は止み空に虹がかかった

ようやく出会えた意味が分かった

だいぶ俺も年をとった

記憶はずっと変わらないまま

引き出しを開けると手紙があった 


「ありがとう。生きててよかった。」



Takuya Matsumoto

TakuyaM

Popular tracks