君を連れ出して
郊外の海浜公園までやってきた

夜空をうつした水面が
僕らを引きずり込む

無機質にゆれた 遠くの工場夜景が
先をとがらせて するどく突き刺す

深く潜れば 光は届かない
僕らも行こうよ 行こうよ

僕は知っていた
イルカのようにおどけてみたって
何も変わらないこと

君は笑っていた
流れ着いたガラス瓶を転がして頷いていた

深く潜れば 光は届かない
僕らも行こうよ 行こうよ
引き返せないから

the shimmer

いわし雲を一口で飲みこんだ
真っ白なクジラ　僕らの小さな海

(その夏ロケットがこの街を旅立って空高く消えました。)

塗りつぶして 塗りつぶして
脱ぎ捨てたビーチサンダル
塗りつぶして 塗りつぶして
汗ばんだ手のひら

美しいものは美しいままで
この話の続きは語らないで

語らないで閉じ込めよう

Temmie Apologize