Ergosum

Ergosum

当て所もなくただ彷徨って ぶらりぶらり走れ迷い路
走りづらい砂利道を    滑らぬようペダル踏み込めば
嗚呼、いたずらに薫る潮に 惹かれ辿り着いた岬にて
彼は誰時、花を添え    独り岸辺に立ち尽くしていた

黒い空に朱が差して 水面がざわめきだす 幾度となく見た景色だ
此処にいればまたあなたと 逢えるような気がして 波の音を聴いていた

海の果てに燃ゆる空     あとどれくらい眺められるだろう
いつか訪れるその時が怖くて 震えている…

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