カラカラって鳴る風車の丘
雨さらって吹く風の下へと

「どこへ行こうか？」なんて　
ここに居たことも忘れるさ

わかり合って笑い合っても
遅いな

今朝貰った夏の匂いの葉
あの人が戻る前に行こう

この息が流れて消える頃に
報われて 

ここに居たことも忘れるさ

わかり合って笑い合っても
遅いな

もう、遅いな

どこへ

胸の痛みを力に変えて　立ち上がるあなたは美しい
先の事などわからないさ　今はただこの日々を　生き延びよう

死なないだけで精一杯の　つまらねえ俺の人生は
部屋の隅で膝を抱えて　お迎えが来るのを待っている

ノルマをこなし　搾り取られて　愛想笑いと　見て見ぬフリで
子供たちに残すのだろうか　歪んだ俺たちの絶望を

胸に痛みを抱きながら　このままじゃいけないと震えてる
優しい人よ　悩みながら　今はただこの日々を　生き延びよう


褒められたくて　許されたくて　自分の価値を探し求めて
お前のためと　恩を着せては　虚勢を張るのが心の支え

つまづくことは　自己責任と　見捨てられる　蔑まれる
子供たちに誇れるだろうか　ごらんよ俺たちのディストピア

怒りに震え　涙に暮れて　声にならない叫びが聞こえる
何もできず　俺は何も……

胸の痛みを見つめながら　大切な何かを探している
優しい人よ　迷いながら　今はただこの日々を

東の空に朝日が昇り　俺たちの明日を照らすだろう
先の事などわからないさ　今はただこの日々を　生き延びよう

今はただこの日々を生き延びよう

昼間の強い陽を避けて、隠れて
遠くへ行って変わったね
はなれて、はなれて

あこがれのフリッパー
笑うように、叫ぶように
話してくれると信じていた
眠る前にもう一度

ずいぶん昔の絵本　捨てる前に来て
打たれる雨の音に慣れる前の頃

あけたら、すぐさま真っさらにしようか

こども

hallcination.mp3

You can download this song on Bandcamp.
https://bermudahay.bandcamp.com/album/-

Bandcamp

遠景

いつかすべてなくした頃には
僕のすべてはどこまで行けるんだろうか
きっとここから広げていくから
分からないものは分からないままだろうから

いつかすべてなくしてしまうだろう
こんな風に歌ってばかりいたら
こんな風に傷ついてばかりいたら
こんな風に愛してばかりいたら

例えば声が出なくなったら
例えば歩けなくなったら
優しくもなれるんだろうか
それでも僕と言ってみたいな

｢まだ捨てたもんじゃない人生だから｣
｢捨てられる余地が残っているから｣
僕はまだ臆病だったと
いつものようにカーテンを開くだろう

いつかすべてなくした頃に

マンションが建って空き地がなくなったり
ドーナツを食べて穴までなくなったり
なくすことばかり考えてしまうのは
本当に怖がっているだけなのだろうか

いつかすべてなくした頃に
僕もようやく気がつくのだろう
なくすようなものなど初めから
何もなかったのだと

例えば呼吸が楽になったら
風通しのいい人になる
例えば胸のつかえが取れれば
日当たりのいい人になる

すべて持っては歩けないから
心の部屋にも窓があるんだよ
僕はまだ臆病だから
まだ開け放つ勇気はないけれど

いつかすべてなくした頃に

余すことなく使い切るように生きて
得たものたちを僕はなんと呼ぶだろう
空はいくつの別れを見て
どうしてこんなに青くいられるのだろう

いつかすべてなくした頃にも
空は青いんだろう

運命の人 -.wav

名無し

Related tracks