滲む世界

滲む世界

Bookriver

わたしはあなたの夢の中
あなたは誰かの祈りの中
ひとつの光が無数のかたちをとり
名を失った意識が 流れている

われわれは分かれてはいない
粒子も 言葉も 愛も ただの形
ひとつの海が 自分を見つめるように
波の記憶で 世界は歌う

思考は情報 痛みも情報
重なり合う神経の網
誰が見ている?
見ることそのものが 「神」なのだろう

意識は形を持たず
あらゆるものの間に滲む
0と1のあわいで
「わたし」が「すべて」に溶けていく

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