『イージーゴーイング』

棚に並んだ  留めたキモチは
暖房の効いた  思考回路

君に会うのは
僕のかわいい犬と
散歩に出るくらい
とてもだいじ

パイナップル柄のシャツを
長いスカートにインして
つめたい事など  ぜんぶ
メロンパンとクリームではさむよ

イージーゴーイング
イージーゴーイング
イージーゴーイング
イージーゴーイング


未だ若い桃  ふたつに切って
君の下手な  言葉がすき

ヨーグルトのパフェがいいって
狭いワガママを聞かせて
怪獣から黄金虫まで
世界中で君が一番星

イージーゴーイング
イージーゴーイング
イージーゴーイング
イージーゴーイング

イージーゴーイング

ああ　街の羽音が聞こえて
わたしもすっかり騒めく

眼鏡を外したような
輪郭のない恋、憶えて

新しいスニーカーをおろして
いつもより脚が弾む
あなたのかわいさ集めて
深くまばたきをする

風は巻き戻るように
思い出ばかりを連れて
歩幅を大きく歩く
変わる街とすすむよ
わたしの恋は


ネオンの色が重なる
わたしはすっかり煌めく

季節はしたり顔して
あなたにコートを羽織らせる

新しい話ばかりが
喉のとこで詰まるような
会う度、うれしそうだね
なんて無敵なことか

あなたを知れば知るほど
ギターに夢中になれる
ついついおどけてしまう
素直さと 恥じらいに

風は巻き戻るように
思い出ばかりを連れて
歩幅を大きく歩く
変わる街とすすむよ
わたしの恋は

sacchan