今回もフォロワーさんおたおめ用にアレヴァンの代表曲、HERO RISESをJazzアレンジしました。おめでと～！！
PianoSolo含め2Chorus、久々に作り込んだ…！

魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz
Event:Ares The Vanguard シリーズより
HERO RISES！！
 (arranged by SuElli_wiz)

© 2020 Colopl, Inc.

HERO RISES

フォロワーさんおたおめ用に、もはやリルム＆ロア専用のテーマ曲とも言える「グレェェート珍道中」(GreaatCuriousJourney)を今回は3拍子のJazzワルツでアレンジしてみました。おめでと～！！
ワルツということで、2Chorus目は「いつか王子様が」(SomedayMyPrinceWillCome)のコード進行(ChordProgression)を借用してメロディを乗せてみました、長調ですが意外とマッチしてますかね？

リルムには王子様が来るのだろうか？ロアは王子とはほど遠いツッコミ…しかし、このポンコツコンビは永遠に仲良し！

魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz
Event : UltimateGirls シリーズより
グレェェート珍道中 / GreaatWalts
(arranged by SuElli_wiz)

© 2015 Colopl, Inc.

GreaatWalts

相互さんおたおめに贈ったアレンジです。おめでと～！
Gtの録音したの久々でした！前半は基本的に原曲に忠実な感じに作ってます。
Jazz風な曲調と思われてそうですが、いわゆる一般的なJazzの進行と違いコードの解釈が難しい…
Swing部分の3小節目はメロディとの兼ね合いでどうにもしっくりこず、ルートを半音上げてしまった。
Vibraphoneはいい音源を持ってなかったので、適当な音色に差し替えました。
しかし、バビーナとは裏腹に、ダークな渋さが光る実に大人な曲調ですね…


魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz
イベント:Sugarless Bambina より
鍵をかけた心は / Locked Hearts
(arranged by SuElli_wiz)

© 2018 Colopl, Inc.

LockedHearts

幻魔特区、特にスザク1の世界観…近未来的、メタリックな輝きを放つクールでソリッドな金属で構成された、ダークで、無機的という言葉が相応しい機械都市、ロッド群。
そこで、人間でないキワム達ガーディアンが、タモンたち収穫者と「心」…熱い想いで激しくぶつかり合うシリアスな展開…
自分が幻魔特区に抱くのは「クールさ」と「熱さ」、水と火のような相容れない世界観。
そんな印象をどのように音楽で表現するか…短いながら原曲のもつハードな熱ささとクールなカッコ良さを、Jazz的なアレンジするにあたって今回、非常に苦労して大変な難産でしたが、何とか納得いく形に仕上げられたと思います。

終盤のソロの盛り上がりは収穫者達との死闘を、エンディングのフェードアウトは、スザク1での、悠久の時間を漂うカムラナ的な感じの表現をしてみました。
また、イントロ・エンディングの2コードのミニマル的な繰り返しも、隔世の傍観者…時間の悠久さ、的な意味を込めています。

相互さんおたおめに贈ったアレンジです。大変に遅くなって申し訳ありませんでした
が、おめでとうございます…！
そしてゴールデンアワード2023の世代別男性精霊1位に選ばれたキワムを祝して！
キワム、キワム推しの皆様…GAおめでとう！

魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz
イベント:幻魔特区スザク より
STRANGELOVE CLUSTER
(arranged by SuElli_wiz)

© 2015 Colopl, Inc.

StrangeLoveCluster

Family Theme from SB…このSBは言うまでもなくSugarless Bambinaの略ですが、この曲は
Love Theme from Godfather…ゴッドファーザーのテーマ、のオマージュであることは疑いようがありません。

このゴッドファーザーの曲は、まるで戦前を思わせるようないかにも古めかしさを覚える大仰な曲ですが、実は映画全体のテーマ曲ではなく、劇中のあるシーンの曲という事はあまり知られていません。当時まだ無名のアル・パチーノ扮する主人公マイケルが、シチリアで隠遁生活を送る中出会った、美しい娘アポロニアと、つかの間の幸せを謳歌する場面です。しかし劇中の他の曲はニーノ・ロータらしいイタリア的な美しい旋律に現代的な響きもあり、古めかしい劇伴という感じでもないです。

今回初めてオーケストラ編成の曲の採譜に挑戦しましたが、深い残響でパートの分離が難しすぎて楽器の聴き分けがはっきりしない点は反省…
拾いながら音を実際に組んでみると、この曲を最初に聴いた時と印象がずいぶん違う…主旋と副というような単純な対旋律でなく、各パート独立した旋律が絡まりあう、複雑で繊細な表情が見えて来る…
構成されているのは主調に向かう属和音ばかりでなく、トニックディミニッシュ等が多用され、係留的な機能の響きが随所に見受けられます。
含まれる旋律を拾うのにかなり苦労しましたが、弦の他に木管2つ、金管2つくらいの旋律が浮かび上がってくる…編成の関係で木管はフルートとクラリネット、金管はホルンとトロンボーンに集約しましたが、不足分はストリングスで補う形とさせてもらいました。
判別できるだけで主に6つくらいの旋律が、時に独立し時にユニゾン時にハーモニーを構成し、絡み合いながら曲の壮大さを構成しています。6つ…ファミリーの構成人数です。

メインのバイオリンはヴィタ、それを支えるヴィオラはキルラ、あるいはチェロ？チェチェは華やかさを担うフルート、それに絡むクラはマチア？等々、想像をたくましく働かせながら聴くのも一興かもしれません。

ストーリーに頻繁に登場する曲ではないので、この曲を認識している方はそれほど多くないかもしれませんが、自分は隠れた名曲の一つだと思います。
マイナーキー…この曲の全体を貫く短調の悲壮感、それはヴィタの出自にあるのでしょう。
そして個人的な印象ですが、それに加え、もうファミリーが世俗を離れ普通の生活に戻ることはない…この先、ファミリーだけで、一般の大衆とは違う時の流れ…世代を超えずっと生き続けていかねばならない…という運命の悲しさと、自分一人でなく、ファミリーを巻き添えにし、彼女らの命運を担っていかなければならないという、ボスであるヴィタの深い覚悟と贖罪、そして優しさ…の表れかもしれない、とも思います。

相互さんに贈ったこちらのアレンジ、着想から準備も含めかなり時間がかかりましたが、どうにか自分で納得のいく形に仕上げる事が出来て良かった…アドリブでのピアノのフレージングは発想に乏しく、相変わらず作っては破棄し作っては破棄しの繰り返しでしたが、何とか間に合って安心しました。
そして、今回の幻闘戦、獣化ノ書の開催を祝して！
無糖推しの皆様…おめでとうございます！！


そして、作編曲の並木さんに深い敬意と感謝を…ありがとうございます。

魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz
イベント:Sugarless Bambina 3より
Family Theme from SB
(arranged by SuElli_wiz)

c 2020 Colopl, Inc.

FamilyThemefromSB

ARES THE VANGUARDはウィズを代表するイベントの一つだと思いますが、曲についてはHeroRisesがまず第一義的にあって、他はその変奏曲・アレンジ扱い的なものが多く、他イベに比べ、曲の種類が多いとは言いづらい…題材に取り上げる選曲に苦労する所以です。
この曲もHeroRises路線の踏襲で、神々の闘いを思わせる勇壮さを醸すOrchestra編成に疾走感のある8Beatのリズム隊、という構成ですが、いい曲だけに、ただ再現してもつまらないアレンジになってしまう。だからこそ難しい…
以前HeroRisesを手掛けた時も、原曲とは違い、なおかつより良いアレンジを施す、という事が大変でしたが、今回のNowIsTheTimeも曲調の方向を決めるのに試行錯誤を重ね苦労しました。

アレンジ的には1995年にグラミー賞を獲得したPat MethenyのAlbum「We Live Here」のうちの1曲、「To The End of the World」のテイストをIntroなど一部参考にさせてもらってます。
今までと違いDrはLoop風でフィル等を極力凝らすかわりにゆったりとしたハネたテンポで、心地よい音響空間・音像の構築に時間をかけました。

今回はNative InstrumentsのKompleteシリーズに昔から含まれている音源FM8、この音色をかなり多く使用してます。Libraryを片っ端から聴き漁って使える音色を探し出す…これにかなり時間がとられましたが、おかげで、自分の中でプリセットの大半を把握することが出来ました。FMシンセシス音源ですが、どちらかというと生楽器系でない中での、総合音源的な位置づけだと改めて思ったり。

サウンドはシンセ主体でElectronica寄りですが、Triangle・Conga・Tambourine・BarChimesなどのPercussion群、Piano、WoodBass、MuteTrumpet、そしてStringsなど、生楽器系の音も意外に多く入ってます。
Digital的ないくつかのシンセのパートはL・Rの左右2TrackでPanを振って、広がりのある気持ちいい音像を意識しました。また、同じパートで左右で音色が違うものもありますが分るでしょうか？
ChordのReHarmonizationは今回は抑えめ、Dominantを裏コードにした部分がいくつか。

PianoSolo、そしてEndingのSyntheSoloについては、両楽器のキャラクター…特性の違いを出すためフレージングを変えています。フレーズの発想に乏しいのは相変わらず、作っては直しの繰り返しで時間かかりましたが、ひとまず自分的にはいい感じに収まったかと思います。

前回から制作環境を新しくしたことにより今回さらにEffect類も一新し、ReverbはLexiconのPantheonからKompleteのRC48とRAUMに置き換えました。どちらも古くからありますが。そしてMasteringにBlackFridaySaleで購入した最新のプラグイン、iZotopeのOzone11Advanced…ようやく仕上げに使える！！

相互さんに贈ったArrangement、今回もどうにか納得のいく形に仕上げる事が出来てよかったです。
今回は良い音像を構築するためかなりTrack数を増やしましたが、結果的に5分超で曲も長くなり、どんどん自分で自分の首を絞めてる気がする…！
作るたびに作業量が増していっているので、どこかで自分のこだわりとの折り合いをつけないと…笑
是非最後までお聴き頂ければ幸いです。

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魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz
Event:ARES THE VANGUARD より
Now is the Time
(arranged by SuElli_wiz)

© 2019 Colopl, Inc.

NowIsTheTime

響命クロスディライブ…初期黒ウィズを代表する名曲の一つ。4周年イベントのテーマ曲でタイトルは「共鳴」とかけていると思われます。音楽的にはThemeをバイオリンとギターが担い、お互いが響きあう…ことで「共鳴」を表現していると思うのですが、例えば主人公エニィをViolinとすると、個人的には、絡み合うGuitar役、これといった適切な相方キャラが思い浮かばない…クロディラ1では特に。
ツッコミ役が不要なほんわかした天然キャラ、相方というよりクラックハンド隊のふいんきを和ませる役目としては、激し目のこの曲とちょっと似合わないかもしれない…？

余談ですが恐らく、それを経て生まれたアイデア…ViolinのルミスとGtのリレイ、2人のキャラを絡ませ合うイベント、それがダブル主人公の「FairyChord」…つまりフェアコはこの曲があったからこそ生まれたイベントかもしれない。


もともと好きな曲で原曲が非常に良いのでどういうアレンジにするかとても悩み、この際そのまま原曲路線の踏襲で行こう、と決めたのが〆切かなり近くで、そこから悪戦苦闘の日々…この曲はウィズのサントラの中にあって珍しく、ループのFadeIn/FadeOut曲でなく、IntroとEndingがある楽曲…しかし曲としては短く、ボリューム感というか物足りなさを感じます。そこでSoloと2番、Endingを追加して一般的な曲の体裁にしようと思い立ちました。今回久々というかほぼ初めて、まともに8BeatのGtメインなRock風アレンジに取り組むことになりましたが…
自分の得意分野のJazzだとリズムをどうしてもハネさせざるをえないので、Evenの多いWizの楽曲とは実は相性が悪い…汗

Guitar音源、Vir2のELECTRI6ITY…Install容量が大きいのでお蔵入りのまま今まで他のGt音源で代用していて、今回はじめてまともに取り組んだのですが、2010年にリリースされたとは思えない、表現力豊かで細部まで作り込めるVSTi…思わず、なぜこれまで使ってこなかったと後悔するくらい（笑）
使い方は今までのGtの打ち込みと違い特殊な部分も多く、KeySwitchとVelocityの組み合わせが音量でなく奏法の切り替えだったりと、戸惑うことも多い…HelpやWebで使い方を検索しながらの試行錯誤で一通りマスターするにはかなり時間を要しました。しかしそれも楽しい時間！まさかユニゾンチョーキング(UnisonBend)奏法まで網羅されてるとは…！！
歪みのEffectは例によってGuitarRigのPreset、最新VerもReleaseされてますが、Libraryの容量も大きく過去曲との互換性もあり今まで通りVer5で。Metalな音色は中二心をくすぐる…

前回に続き最近のMasteringはiZotopeのOzone11Advancedです。効果が絶大なため頼りすぎるのも、と思ってMixの段階でかなり追い込むようにしてますが、その一端で今回、DAW付属CakewalkのChannelStripをちゃんと使ってみました、かなり良い。Comp/EQ、種類もPresetも豊富で各パートの存在感が大きく増します。ただ使いこなすにはかなり時間をかけねば…
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Intro～1Chorusは基本原曲の耳コピ再現で、Violinの音源で手持ちによいものがなく、NIのStradivariViolinを使ってますが、原曲は何かよいSoloViolin音源を使ってるのか（あるいは生演奏か）、印象がかなり違うかもしれません。
なんか倍音成分が多いチャッチャッ鳴ってるシンセは聴きとりも面倒なので省いてます。他にもPercussionを入れたり、TonicのDm7のところはPianoをDm9にしてたりAm7をAm11にしたり、まず誰にも気づかれないだろう部分の違いもあります。さらにGtとViolinのMelodyの細かい歌わせ方、Articulationは原曲準拠でなく自分の思う感じで作ってます。原曲と聴き比べると面白いかも。
Introの「i-Ya-Ah-」という歌（コーラス）はVocaloidで作ってます。今回Vocaloid6にUpgradeしましたが、このAIがLibrary容量も無く（！！）、動作も軽くてめちゃくちゃ自然でEditもほとんど必要ないような…進化が凄すぎる！部分部分のコーラスだけとかなら、もう人と分からないレベルに来てる気がします。

2Chorus目はSoloで、前半Violin/後半Gt、Backingは元々のChordを少し変えています。実はこのViolinのSoloが最後までまとまらず…16分音符の早いPassageはだいたいどうとでもなるんですが、8分・4分音符中心のMelodicなPhraseに苦しんだ…歌心のあるというか、滑らかにつながるLineを構築するのに、何度も聴き返しては直し、で非常に苦労しました。
後半のサビからGtSolo、サビが終わった後からが好きで、MinorPentatonicでGtの打ち込みが楽しくて延々作り続けてしまう…特にPitchBendの入力で生っぽくなるのが良き、いい出来になったと自画自賛してます。

3Chorus目はReharmonizationによってかなりChordを変えてます、Aメロ頭はDominant PedalでDmでなく平行調のFに解決、最後はC/Dの係留から同主調のDM9に解決…そこまで違和感無いですね。続いてのBメロはBacking無しでGtとDrのみ、これはコードのリハモをどうしようか迷って、そのまま無いのも悪くないと取り入れたものですがRock感も出て気に入っています。いかがでしょう？
そしてサビのChordも変えてます、Am7をAm9で部分転調ぽくしているのも好きなポイント。そのあとのサビラストの2回繰り返し、ここは個人的にもう1回あると自然な感じがしてたので追加して3回にしました。ここのReharmonizationもお気に入り。

そして続くEndingのSolo掛け合い、これはGtとViolin、2つの楽器が徐々に交互にクロスし、最終的にUnisonで響きあう…「響命クロスディライブ」を体現したつもりです。なお作っているときは2つの楽器が重なると打ち込みでもMelodyLineが太くなって、実際に「響きが増す」事を体感出来ます。その歌わせ方、Articulationを自在にControl出来るのもArrangeしていて楽しい部分です。

Endingの最後は若干のRitardandoを入れて「ジャーーーーーーン」でBand風に騒がしく締める、ここもこうしたいと思ってた部分です。なおここはInTempoじゃないので、各パート作り込みにめちゃめちゃ時間がかかっていて、このラスト僅か15秒に何日かかったやら…汗

なお、原曲が打ち込みか生演奏かについては…正直分りません。が、Violinは打ち込みかもしれない、Gtは以前コロプラサウンドチームの方がウチにGtの名手がいると言っていたので生かな？しかし全部打ち込みであったとしても驚きません。Drは打ち込みぽいかな。

かなり遅くなりましたが、相互さんに贈ったArrangement、ひとまず完成です。
もともと好きな曲をどう料理するか、不味くなる心配も大いにありましたが、原曲をShort VersionとするとこちらはLong Versionという感じで、やりたいことがほぼ詰め込めて、個人的にそれなりに満足いく形に仕上げる事が出来てよかったです。

この説明もめっちゃ長くなってしまった…汗
是非とも最後までお聴き頂ければ幸いです。また、原曲と聴き比べて頂ければ、曲の良さも再認識できるのではと思います。

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魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz
Event:響命クロスディライブ より
響命クロスディライブ / CrossDerive
(arranged by SuElli_wiz)

©2017 Colopl, Inc.

CrossDerive

ヴァイシュラヴァナは日本語で毘沙門天ですが、元の意味はインド神話のクベーラ(Kubera)で、富と財宝の神(Diva)。地下に埋蔵されている財宝の守護神であり、ローカパーラ(Lokapala)の一人として北方の守護神とされる。(wikiより)
インド神話の神ローカパーラは「世界を守るもの」の意味で、4方位または8方位のそれぞれにある神の総称。つまり、門は北側にあります。ソウルバンカーでは「開門」は資産魔法の力を開放する意味で使われますね。

ソウルバンカー完結と、世代別GA女性精霊のラシュリィ受賞を祝してこの曲をUpします。ここに来てガトリングを持つとは思いませんでしたが…笑

・ソルバンの世界観を表す銀行員の蒼い制服、そこから連想されるクール(Cool)さ…を音楽的に表現する浮遊感のあるsus4の響き。このE7sus4から始まる16Beatの「SoulBanker」。
・戦闘…緊迫・切迫した場面の激しさと疾走感、カッコよさ溢れる「BattleBanker」。
・緊張を要しない場面、銀行での日常の一幕を表す、ユーモラス感すら漂う脱力系の「Be On Duty」(勤務中)。
・弦の奏でる勇壮さと壮大さ、3拍子の名曲「ヴァイシュラヴァナ開門」。フラメンコ要素も盛り込まれてます。

この4曲は最も耳なじみがあり、多くの方もソルバンと言えばこれ！と知られている名曲だと思うのですが…残念ながらソルバン5完結編のストーリー中、このオリジナルの「ヴァイシュラヴァナ開門」が1度も使われない（アレンジ曲は何度も流れましたが）。
加えて、オリジナルの「SoulBanker」もラストに1回くらい？で、流れる回数が極端に少なかったように思います。この4曲をもっと生かしてほしかった、その点は至極残念でした。

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楽器編成は「BattleBanker」と同じPianoTrio + 弦にしています。弦はバイオリン・ビオラ・チェロ各2本の6声。

自分は原曲を
[Intro]8小節
[Aメロ]32小節
[Bメロ]32小節
[サビ1]32小節
[サビ2]16小節
と解釈してます。

最初に取りかかった[サビ1]、元のChord(コード進行)は[Db-Eb-Fm-Fm-]の4小節×4、を2回ですが、この×4の繰り返しのコードを毎回変える(ReHarmonization)アレンジにしました。
Melodyの絡みとJazz的な代理Chordでいい感じに出来ましたが、それゆえ、その後の[サビ2]で少しショボくなってしまうというか、いいアイデアが出ず…このあたりは、DrとStringsのダイナミクス(Dynamics)で盛り上げる形になりました。

原曲のIntro、ここは誰もが感じる「カッコよさ」ではないでしょうか。好きなんですよここが！しかし原曲で流れるのは最初だけで勿体ないので、途中でも繰り返しました。

リズム(Rhythm)はスネアのゴーストノート(GraceNote/GhostNote)を中心に据えた、ハネないイーヴンの3拍子のDrパターンがいい感じだったので、原曲よりテンポを落としこの路線で行こうと決めたんですが、[A]と[B]。原曲はハッキリ目のリズムが続くOrchestra編成の勇壮さと勢い、これをどう料理するか悩み、原曲と逆に、少し落ち着いた静けさでしっとり控えめな感じに。[B]はMelody追っかけのカノン風としました。ここまで1Chorus(コーラス、1番)。
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続く2コーラス目、よくある構成は[A][B]をSoloにしてサビからテーマに戻るパターンですが、サビが美味しいので、ここでSoloを展開したい！と思ってしまった…
元々PianoのPhrase(フレーズ)がイメージできていた部分はいいのですが、それ以外の部分がフレーズのネタ切れで、細切れのソロラインを作っては消し作っては消し…延々と終わらず。何と言うかもう、回数重ねて「ひねり出す」感じ。
自然なフレーズだけで構成するのではなくScaleOut(スケールアウト)を強調したくて、MelodicMinorはじめコンディミ(CombinationOfDiminished)やアウトサイドな定番フレーズ等、さまざま試行錯誤を繰り返す。作っている最中はアドレナリンが出ているせいか、いいフレーズ出来た！つながった！とか最高に思えるのですが、翌日とか聴き返すと全然そうでもなく違和感が激しくイマイチだったり…泣
納得できるまで非常に時間がかかってしまった。

良し悪しの判断は常に客観的で冷静な目線が必要で、いいと思えるものを厳選し形に落とし込んでいく作業はなかなか大変です。そうして出来た、削ぎ落され磨かれた「良さ」的な何かは、聴いてくれた方のうちの何割かの方には伝わる、響く、ような気がします。そう信じて地道に質を高めていくしかない…

続いてPianoに呼応するDrの作成ですが、こちらも盛り上げるフレーズやFillのネタ切れ、作っては直しでなかなか進まず。Dr完成後もさらに、出来たDrに呼応させるため、再びPianoのフレーズ調整や再作成で行きつ戻りつ…この曲に限らずSoloはいつも難航します。

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3コーラス目はJazzの語法でのリハモ(ReHarmonization)を行い、元のChord進行とかなり変えてます。
[Aメロ]本来はTonicのFmで始まりますが、Sub-DominantのDb/Fから始めています。
12小節目、さらっと流すと気付きにくいですが、実はかなり不協和音感のあるC/Dbという響きのコードを使いました。このコードを自分でアレンジで使ったのは初めてではないかな？
16小節目、部分転調感のあるEm→A7のⅡⅤを入れたのは個人的にお気に入り。次の17小節目では平行調(RelativeKey)のAbへ解決しています。
そして[B]、弦とピアノが重ね合い盛り上がるようにしました。
[B]29小節目のGm7b5(9,11)、ナチュラル9thのJazz的な濁った響きが実にマッチ、尺を伸ばし細部を詰めていくうちに自分の中でここが最もお気に入りの部分となってしまった…Bメロなのに！！

続く[サビ1]でクールダウンしてPianoのみに。ここでは先の[A]とは逆に、本来Sub-DominantのDbで始まるサビを、TonicのFmから始めて半音下降のクリシェ(Cliche)にしています。
その後再び[サビ1]が繰り返されますが、バックの演奏はブレイクして勢いと変化をつけ、最後の[サビ2]になだれ込むようPianoを大きく暴れさせました。
Endingは余韻を残す感じに。


なお、原曲はMelody担当が
[A]Strings[B]前半がPiano[サビ1]Strings
ですが、このアレンジは
[A]前半がPiano[B]Strings[サビ1]Piano

と逆にしています。原曲との違いを感じられるでしょうか。
また、1コーラス目は[B]で静かに落ち着きダイナミクス抑えてますが
3コーラス目は出だしの[A]を静かで抑えめ、[B]から盛り上げています。
随所にこうした対比を忍ばせています。

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仕上げの工程、パート間のバランス・部分部分のMidi音量調整…Velocity、弦のExpression調整…特にExpressionカーブ描画はマウス入力で時間かかりますが、演奏の質感に大きく関わるので欠かせないです。
各ChannelのMix。Reverb、Saturator、EQ、Comp等々…この調整をしていると音が良くなり説得感が増すのでやってて楽しいです(笑)しかし効果の確認で何度も聴き返すので時間が溶ける溶ける…
MasteringはOzone11、今回はMixの段階で結構追い込んでいるのでそこまで拘らず、基本はJazzのプリセットを元に音圧調節くらい。

結果的に6分半強と長尺になりました。
静けさと激しさを織り込み、起承転結のある、何かストーリー展開のようなものを感じられる構成と丁寧さを心掛けたつもりです。
一応メインのPianoは、優雅さと美しさ、クールな青…[冷静さ]と、熱い赤…[預けた激情]を併せ持つラシュリィをどことなく表現したつもりです、一応。しかし特にそれにとらわれず自由に聴いてもらえれば。曲の部分部分で投影されるイメージ、どの部分にどの登場人物のどんなシーンが浮かぶかは各々の想像に委ねられますが、聴いた時に幻想銀行のシーンが何かしら思い浮かんでもらえたら、私としてはそれに勝る喜びはありません…！


この曲を作られた日野さんに多大なる敬意と感謝を…！！
本当に素晴らしい楽曲をありがとうございます。
またこの「ヴァイシュラヴァナ開門」はじめ、色あせない、ウィズの素晴らしい楽曲群の数々…ありがとうございます…！

相互さんに贈ったこのアレンジ、Upまで大変に遅くなりましたが、自分では納得のいく形に仕上げる事が出来ました。
是非とも最後までお聴き頂ければ幸いです。
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魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz
Event:SOUL BANKER より
ヴァイシュラヴァナ開門 / Vaisravana
(arranged by SuElli_wiz)

©2020 Colopl, Inc.

Vaisravana

この曲の舞台でもあるスロータープリズンのパンダ所長シャシャ…名の由来「レオナルド・シャーシャ(Leonardo Sciascia)」は20世紀のイタリアの作家、小説家、詩人、評論家、政治家。イタリア文学史上初のマフィアを告発する小説を書いた作家として知られる。しかしマフィア問題は彼が扱う多くの社会問題の一つに過ぎず、作家のテーマは「人間の威厳(Dignita dell'uomo)」と「正義(giustizia)」である。

魔都ビスティアの欲望はびこるステージ、そのダークな雰囲気にはHammond Organの音色がよく似合う…
かなり長い事放置でしたが、相互さんお祝い、黒ウィズ12周年、そしてウィズコン2025開催を祝して、ようやく…この大編成Arrangementを完成させました！
きらめく金管の輝き、煌びやかなカジノを思わせるゴージャス感を大編成Bigbandアレンジでお送りします。
躍動する激しさとエレガントなカッコよさの両立を目指しました。

(※以前のShort版はこちら)
https://soundcloud.com/user-386953363/recklessbambinashort

HornSectionは左にSax、中央にTp、右にTbを配置し、中間部Soliでは各Sectionが立体的に絡むように構成してます。是非ともヘッドフォン・イヤホン等、良い音の環境で聴いて頂けたら…
コンサートでこの曲が演奏されるかは判りませんが、オケ編成にはないリズム隊のDynamicsとSwing感を感じて頂けたら幸いです。
12周年、おめでとうございます…！

========[Sugarless Jazz Orchestra]========
Cast(Imaginary)

----[Trumpet Section]----
Lead Trumpet:KILRA COLTELLO
 2nd Trumpet:RUPOTIE LUFAN
 3rd Trumpet:NEVE BIANCA
 4th Trumpet:AQUILA VENTO

----[Saxophone Section]----
Lead Alto  Sax:CHECHE URLAERE
 2nd Alto  Sax:MAZIA GELORSIE
 1st Tenor Sax:SIGNORA TITANO
 2nd Tenor Sax:TRICE PRESTI
 Baritone  Sax:SCIASCIA XION ※reedは竹製

----[Trombone Section]----
 1st Trombone:GORETTA DOKINO
 2nd Trombone:KATIA IMPORRE
 3rd Trombone:RAGAZZ FANTE
Bass Trombone:BELICO PIGI

----[Rhyhtm Section]----
Hammond Organ:PASPAL SIONE
Bass         :MADILLO COLTELLO
Drums        :GAREONE TITANO
Conga        :Wiz & You


Conductor/BandMaster:VITA BABINA

Stage costume:Tuxedo/EveningDress/DarkSuit(with BabinaMark)

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魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz
Event:SUGARLESS BAMBINA2 SLAUGHTER PRISON より
RECKLESS BAMBINA
(arranged by SuElli_wiz)

©2019 Colopl, Inc.

RECKLESS BAMBINA(Full)

8Beatの元気な歌モノ…原曲をどう料理するか、いつもアレンジの方向が固まるまで悩むのですが、今回サンバ調で進めました。GW明けということで、涼しげなエレピの音メインに、暑苦しくないさわやかな初夏の風を感じて頂ければ…！
キーがCというのが、アホ、もとい、単純元気で素直なリルムにぴったりですね！
普段作らないジャンルは調べながら作るので、特にDrとPercのパターンのバリエーションは勉強になります。
相互さんに贈ったこちらのインストアレンジ、ヘッドホンなどよい音の環境で聴いて頂けたら幸いです…！

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魔法使いと黒猫のウィズ / The World of Mystic Wiz

Event:アイドルキャッツ2 きゃぴきゃぴキャピタリズム
(IDOL CATS 2 CapiCapi Capitalism)より

超マジカルで、超ラジカル feat. リルム・ロロット /
SuperMagical & SuperRadical feat. Relum Lolotte
(arranged by SuElli_wiz)

©2018 Colopl, Inc.

SuperMagical

Ancient4

https://twitter.com/SuElli_wiz
とりあえず「魔法使いと黒猫のウィズ」BGM打ち込みなどをメインにUpしてます。

SuElli_wiz

Popular tracks