雨の色

雨の色

遠藤葉月

いっせーのに乗り遅れて濡れた服
悪者になった雨はほこりといじわるする

相合傘をするあの子は好きな人の隣
当たり前だからいらないと、傘を投げた

運命よ
いつかは願ったが
いろんなとこに行きなさい

いっせーのーに乗り遅れて
うっかりここまで気づかなかった
知らないことの何が悪い

揺れている
少し泣きながら知らない色を纏った日

冷たい手を忍び込ませて
心を奪ったつもり
安心して眠るわたしをおいていかないで

雨の色
忘れて元通り
知…

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