仮初の海と
悲しみを知る街は
明日の天気も
知らないままでしょう

四月の太陽 
星屑と春風が
降り注ぐそこに
私はいない

あの夢はどこかで私を見ていた
ねぇ在るべき場所に戻して

迷子の葬列 燻煙と死ぬ怠惰
夕空に掠れて消えていくサイレン
水葬と光暈 安らぎとその愛が
私たちだけを知らない場所

鯨は言った 彼女はいつの日か
涙を浮かべてあの夏を捨てた
明日はそうだ海にでも行こうか
あの日の痛みを忘れないうちに

あの夢はどこかで私を見ていた
ねぇ在るべき場所に戻して

Children Red (feat.VY1)

季節

朝をさまよい
燻る風は
螺を揺らして
煙を吐く

ねむりを忘れた
白い街に
最後の春は
息を吹き返す

(病気が治った。)
窓の外の
糸引く光は
虫の息

破裂の軌跡を
なぞる指が
光の尾を引く
すごい…速度で

ずっとそうだよ
飽きもせずに
君の口笛は
空を巡るよ

ねむりを忘れた
ふたりの部屋に
灯り続ける
巨大な機械

ねむりを忘れた
白い街に
ふたたび夜が
息を吹き返す

きっとそうだよ
飽きもせずに
空を巡るよ…！

季節〜mabayui（3/23 live at club SONIC mito）

20220117

20220503

花瓶 - 宗藤竜太(cover)

17歳

いつだって 火の中にいて
くるまって 恥ずかしいよね

ノートのすみに
変な線で描いたねこ
日差しに熱くなった
赤いペンケース

どうだっていいよな気もちで
すれ違ったときの目線
メールの時とちがう
つれない ねぇなんで もうあーあ

どうして  まちがっていたの
ゆれて  ただよっていたの

灰にうもれる
教室の窓際で
だれの声も冷たく
すり抜けていったの

いつか澄んだ空みて
忘れてかじるの？パン
宇宙まで浮かんで
見つけたい 見つめてAh

どうだっていいよな気もちで
すれ違ったときの目線
メールの時とちがう
つれない めまい でもラブ

17歳

空飛ぶクジラは岬へ向かう

雨粒を注いだ鉢
虫歯みたいなカボチャを
食べる
この世界の為に

涙目の魔女は
夕暮れぴかぴか微笑み
風を飲み込む前に

傍に置かれた
クジラの骨から
出てきて


影を踏んで数えてみる
お腹を空かせた小鳥が
落ちる
湖の底へ

三日月に種を撒く
残った欠片と混ぜて
夜が飲み込む前に
さあ

空に集めた
クジラの骨たち
岬の名前は
合図が鳴ったら忘れた
たちまち

空飛ぶクジラは岬へ向かう-kittin

瞬きのように あなたの言葉覚えた
気持ち悪いだろう
重力に髪が負けて眼を隠すだろうさ
気味が悪いだろう

蛹の中身に 興味を持つのは何故か
罪を感じていた だから
見つからないように 慰めている夜に
あなたを誘うのさ

雨がじめじめ 降り止まない
地獄の行き方も知らずに
モノラルスピーカーから流れていく
「明日から」と

光の波を力に変えて 動き出した僕の死体が
どんなに嘆いても 叶わない夜の
片隅で何を歌い始めるのか
気持ち悪いんだよ

数多の絵の具に黒を混ぜてしまうように 
僕は邪魔だろうな だけど
やらかい気持ちを掻き回す 雨のような
あなたを待ってた 

瞬きのように あなたの言葉覚えた
気持ち悪いだろう
気付かれないように あなたの髪を眺めた
気味が悪いだろう

光の波を力に変えて 動き出した僕の死体が
どんなに嘆いても 叶わない夜の
片隅で何を歌い始めるのか
気持ち悪いだろう
気持ち悪いだろう！

作詞作曲：灰野
編曲：Nerdy Pixie

歌詞;
汗を拭って逃げ水を追いかけた
それでも夏は僕を追い抜いていく

無人の駅に咲いた花を見ていた
地平の果てで霞む藍の色

錆びたベンチにもたれて
「まだ間に合うかな」なんて言って

枯れた向日葵を越えて
過ぎるこの夏の向こうへ

西に滲む夕陽が
揺れる水面を染める

黒く焦げたアスファルトを蹴り走った
行く当てなんてどこにも無いくせに

溶けたアイスと蝉の抜け殻踏んだ
淡い夏は淡々と過ぎ去ってく

夕立に背をうたれて
「もう遅すぎるかな」なんて言って

青い自転車を捨てて
遠いあの街の向こうへ

西に滲む夕陽が
僕の寂寥を燃やす

Kuregata

meaningless

本当は誰よりも強くて優しくて
信じ合って支え合って
そういう存在になりたかった
もう最低だアイツのせいだって言い訳して
どこまでも身勝手で自分の事で精一杯

それでも愛されたくて
必死に取り繕ってみるたび
無視しきれない強い違和感が生じてしまうよ
それすら些細に思えるくらい
なりふり構ってられないほどに
大切にしたい何かが欲しいだけ

本当は誰よりも弱くて卑怯者で
裏切って憎み合って
そういう存在に成り下がって
でも大丈夫大丈夫だって歌うから
君がそれで喜ぶなら
どんなことでも歌うから

それでも愛されなくて
描いた理想は程遠くて
抗いがたい強い虚しさを感じてしまうよ
それすら些細に思えるくらい
なりふり構ってられないほどに
伝えたい事があったなら良いのにな

いつまでもいくらでも
メロディが浮かんで消えるんだ
拭っても拭っても血が滲む傷口みたいだ

本当は歌いたくなかった
こんなうた歌いたくなった

meaningless

寂しいから忘れないで
怖いから置いて行かないで
Ian Mackaye said "open your eyes"
Shinji Sato said "窓はあけておくんだよ"
佐藤が言ってくれたこと何度も反芻してんだ
君は西側を歩く
怖いのかい

花瓶 - 宗藤竜太(cover)

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