Hello World

涙の素に悲しみなんて無いから
或いはそれがオイルに代わっても
ただそれを燃料に回る街
軋むタービンの絶叫
機械の方舟は僕らを乗せて
何処へと行く
何時か見てた夢の続きを
今も今も持っているんだろ
例えそれに値札が付かなくても
嗚呼それで良いと僕は言いたいんだよ
若者たちの現実離れ流行の
誰が泣いても自分の水分じゃない
茹だる程博愛溢れても
自分は抱き締められないから
最終バスに乗り
螺旋が紐付く場所へ行こう
誰も彼も失くしてるけど
きっときっと気付かないだろう
胸に空いた穴を埋めるパーツを
探してるよ 何処にあるんだよ
張り切った 振り切った
割り切った 世界は
「何処行った」
「腹減った」「飯食った」から何だ？
手と手を繋いで 目と目を合わせて
感じてその温度を
何時か見てた夢の続きも
愛も思いも機械仕掛けの
色も熱もデータに代わってしまう
その前に嗚呼その前に
此処に居ると声にして叫ぶんだよ

Hello World

朝目が覚めたって
誰も居ないや
一人の部屋はただ広く
今日日曜だっけ
何にも無いや
何処へも行けないな
誰かのことだって
興味は無いや
100文字弱の嘘の群れ
それから何だっけ
憶えてないや
ただ日が暮れただけ
ワンダーランド
喉に焼け付く様な仮想現実
それは日々を蝕んで行く
知らぬ間に
「ただいま」呟いて
返事は無いや
空虚な部屋はただ響く
ネットの海だって
繋がらないや
溺れてしまうよ
ワンダーランド
胸を突き刺す様な仮想現実
それは日々を塗り潰して行く
誰だって
夢から醒めて 箱に揺られて
僕等は何処へ行く
全てに冷めて 匣を見つめて
僕等は何処へ行く
ワンダーランド
脳が溶け出す様な仮想現実
それが全て空っぽにする
その前に

Dawn Of Underworld

夢から醒めた様な日
色を持たない視界の中に
夢から醒めた様な日
声にならない言葉の中に
夢から醒めた様な日
何も出来ない無常の中で
散り散りになった
願いの欠片を
集めてよ 探してよ
今もずっと君を
待っている 待っている
飽きもせずずっと
待っている 待っている
擦り切れた嘘と
ぼやけた記憶を抱えて
夜行列車に乗って
何処へでも行こう
夜行列車に乗って
何処迄も行こう
僕はずっと君を待っている
待っている
此処に居てずっと
待っている 待っている
掠れた思いと
破れた願いを抱えて
夜行列車に乗って
何処へでも行こう
夜行列車に乗って
何処迄も行こう

Rei.A