from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-01「生活」
words:Y.Nagao music:Dai
仕事の事や食事の事
みんな生活をしている。
病気の事や老後の事
政治の事も考えてる。
だけど僕はいつも同じ
音楽を聴いて過ごす。
仕事の事や食事の事
みんな生活をしている。

友達の事や恋人の事
みんな色々思っている。
家族の事やペットの事
他人の事も思っている。
だけど僕はいつも同じ
音楽を聴いて過ごす。
友達の事や恋人の事
みんな色々思っている。

今日も僕はここで一人
音楽を聴いて過ごす。

生活の事や周りの事
みんな色々考えている

音の色

生活

from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-02「花、色深し」
words:Y.Nagao music:Dai

今日は何をしよう
なんて事ぼんやり
思いながらゆっくり
朝　風呂に浸かる

用事も無いのに
あいつを誘って
どこ行くあても無く
旅にでも行こうか

何処に行こう
木の枝を倒して
行き先を
運命に任そう

だけど現実は
そうは許さない
今日もやる事が
決まってしまっている


昨日は腹が立った
なんて事ぼんやり
思いながらゆっくり
朝　風呂に浸かる

好きな格好して
迷惑かける奴
想像力が
ちっとも足りてない

たおやかに花咲いて
もっと色、色
もっと深く、深く

朝露に濡れよう
朝露に濡れよう
朝露に濡れよう

花、色深し

from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-03「木漏れ日」
words:Y.Nagao music:Dai

休日の、よく晴れた午後に
素晴らしいレコードをかける
もうこれ以上
何も要らないけれど
嗚呼、だけど
何か足りない
もう少しだけ
何か足りない

お日様が、雲の中隠れた
洗濯物干していたのに
もう少しだけ
木漏れ日が欲しいけれど
嗚呼、だけど
影になった
もうこれ以上
何も望まない

木漏れ日

from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-04「散り菊」
words:Y.Nagao music:Dai

あなたの、指先で
散り菊が咲いた

暗闇にチリチリ
細く赤く

二人、静かに照らして
放物線を描き
離れて散った
仄かな火花

時間は、止まらない
もう少しだけ

呆気なく、終わった
夏の一夜

だけど、忘れ無いだろう
形が無くなっても
火薬の匂いが
微かに残る

散り菊

from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-05「海の感覚」
words:Y.Nagao music:Dai

海に初めて行った幼い頃。
浅瀬に座って、そっと浸かってみた。
波打ち際から、眺めた海は
なにも無く、果てもない。
そのうち大きな、波がやって来て
浮力を与え　僕を　さらった。

身体の自由を、僕は奪われた。
沖に引かれて、浅瀬に戻された。
波に揺られて、海に揉まれた。
暖かく、柔らかい。
波に咽せると、潮が辛くて
なんだか急に　怖く　なった。

波打ち際から、眺める海は
あの頃と、変わらない。
波に揺られて、海に揉まれて
僕は一人　ここで　漂う。

海の感覚

from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-06「飛翔せよ」
words:Y.Nagao music:Dai

木の枝が揺れ
小鳥が飛び立った

名も知らぬ小鳥は
僕を釘付けにし

いびつな形の空に飛び込んでいった
見渡しても　もう小鳥は見えない
どんよりした雲が空を占領した

足元の影も消え
僕は立ちつくす

通りゆく人々も皆
誰も影が無い

『飛翔せよ』なんて...
飛び方も知らないのに

地下鉄だらけのこの街で
せめて影をと切に願う

飛翔せよ

from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-07「言葉と距離」
words:Y.Nagao music:Dai

話したいコトがある
聞いて欲しいコトがある
打ち明けたいコトがある
訊ねたいコトもある

なのに一緒にいると
なんにも話せない
頭の中は言葉が溢れてるのに

二人の距離が、わからない
二人の距離が、変わらない

視界がとても良くても
二人の距離は測れない
そっと手を伸ばしてみても
触れそうになると

君がどこかへ逃げて
しまいそうで
触れるなんてこと出来やしない
けど、このままが

このままが、いいかもしれない
そういうものなのかもしれない

二人の距離が、わからない
二人の距離が、変わらない
このままが、いいかもしれない
そういうものなのかもしれない

言葉と距離

from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-08「夜の不安に」
words:Y.Nagao music:Dai

目が覚めた、夜更過ぎに
夜の不安に捕まっちまった
目が覚めた、夜更過ぎに
夜の不安に捕まっちまった

不安

目が覚めた、夜更過ぎに
夜の不安に捕まっちまった
目が覚めた、夜更過ぎに
夜の不安に捕まっちまった

このまま朝が、迫って来るぞ
このまま朝が、迫って来るだろう

眠れない　夜更過ぎに
夜の不安に掴まれちまった
眠れない　夜更過ぎに
夜の不安に掴まれちまった

不安

眠れない　夜更過ぎに
夜の不安に掴まれちまった
眠れない　夜更過ぎに
夜の不安に掴まれちまった

このまま朝が、やって来るぞ
このまま朝が、やって来るだろう

夜の不安に

from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-09「橙色の空」
words:Y.Nagao music:Dai

もう少しで、夜が明ける。
カーテンの隙間から、橙色の空。
音楽を聴きながら、静かに朝を待つ。
解っているのは
また一日が始まる事さ。

だけど分からない、この先どうなるか。
どうしようなんて、気にしなくてもいいさ。
カーテンを開くと、溢れる光の中。
表の通りを
車が走ってゆくよ。

服を着替えて、表に出掛ける。
誰も居なくなった
部屋に光が射すよ。
為す術もない事に囚われて
静かに蘇る、海の感覚。

橙色の空

from the album 「音の色（colors of sound)」
Track-10「橙色の空」
words:Y.Nagao music:Dai

霧のような　冷ややかな雨が
苔達に　話しかけるように、
優しく　朝を　包み込む。
じっとりとした空気に包まれ
足が、踏み出せない。

住み慣れた場所を離れいったい、
何処へ行くつもりなんだろう？

霧のような　冷ややかな雨が
苔達に　話しかけるように、
優しく　朝を　包み込む。
じっとりとした空気に包まれ
オレが、駄目になる。

この場所から離れたい何故だか
新しい居場所を探したいんだ。

しとおと（Shi-to-Oto)