明日に最も近い街
最前線の流行の通り
蹴飛ばしてみたり追いかけてみたり

通りに涙を流す女の子ひとり
雨に濡れたネオン街がきらり
一緒になって、ぽつり、ふたり、にこり

ドラマみたいな展開になったり
映画のようなワンシーンになったり
運命的な瞬間が量産して

どこまで行けど果てのない街で
水溜り手繋ぎ避けながら
時間は止まってた

どこに行こうかな
何が好きかな
早く愛されたい
愛されたい
今日だけでも

ショーウィンドウに飾られた君への思いをポケットにしまって
夜に溶け込むその前に君に差し出せたらいいな

街中探したって見つからない
捜索願いも相手にされない
今じゃ君の形さえ、おぼつかない

街の外は理不尽でいっぱい
嘘でボロボロの彼女がまた
どこかで泣いてる

溶けてしまうほど眩しい月夜を
差し出されるがまま飲み干す
取り残されることそれだけ恐れて
輝きを放つものまた頼っては溺れる

抜け出したいなら
早く忘れなよ
ほらまた飲み込んでく
飲み込まれてく　
この街へと

君に会えなくてまっくら
僕の進路希望がまっさら
こんな街はもうまっぴら
だけど中心地にまっしぐら

何一つできずに今日が過ぎてゆく
別の夜を探して明日を失う

さよなら告げた君の背中が記憶の端っこに過ぎって
二度と会うことないよねとそっと微笑んだ気がした

繁華街

「今日が終われば」

今日が終われば
わたしは少し自由になる
今日が終われば
わたしは君のもとに行ける

街灯が疲れた僕の眼に
星のように光ってみせる
ペダルから足を離したら
見慣れた靴が僕を待っていた

会いたいと思っても素直になれず
一人だと感じた日は泣いた

今日が終われば
わたしは少し自由になる
今日が終われば
わたしは君のもとに行ける

今日が終われば
今日が終わればわたしはあなたのもとに行ける

no title

今日が終われば/orig.

you stay with me/orig.

「パラノイドパーク」

わたしだけの匂いがする
わたしだけの音が聞こえる
わたしだけの風が吹く
わたしだけの帰り道

困ってる友達がいる
差し伸べた手がその重さに
耐えきれず落ちてしまぬように
ハリボテをいつも持ち歩く

わたしだけの匂いがする
わたしだけの音が聞こえる
わたしだけの風が吹く
わたしだけの帰り道

不安がつきまとうのは
頑張ってる証拠だから
仕方ない。仕方ない
仕方ないけれど

必ず通る公園に
いる、昔のわたし
鉄棒三回往復して
にこにこしてるよ

わたしだけの匂いがする
わたしだけの音が聞こえる
わたしだけの風が吹く
わたしだけの帰り道

ずっと遠かった君が
久々に「おはよう」と言った
わたしは頷いただけだったけど
とても嬉しかったんだ

パラノイドパーク/orig.

「燃えるスカート」

ワルツ踊って
靡くスカートが 
キャンドル燈して
燃え拡がる

響くピアノの
明るい旋律が
褪せたワインに
好く合います

潰れたトマトみたいな
誘い文句を塵(ごみ)箱に棄てて
壁際、嫋やかな花たちへ
「御免遊ばせ恐縮です」　

「紅のマニキュア
綺麗ですね」と
褒める男が
靴を脱がす

愛が溢れ出した
水浸しの心を
恋と履き違えて
グラスへとまた注ぎ込む
  
煌めく舞台の上で
集く真黒な革靴が弾む
仄かに甘い匂いがして
微睡みが蔓延る黄昏時

纏うドレスに見合う
知性も気品も謙遜も
未来で待つ貴方の為
全て、貴方の為

冷めた恋のような
永い永い、人生は
烟草点けてみれば
煙の中に霞んでく

光のない夜も
貴方と出逢えますように
後の祭りの後に
燃えるスカート

燃えるスカート/orig.

「トカゲのしっぽ」

ぼくはふたりさ
むくちなあいぼうが
おしりのさきについてる
だからぼくはふたりさ

あるひのことです
ねこにおそわれて
ブチっと、おとをたてて
ちぎれてしまった

ぼくのしっぽ、しっぽ、しっぽ
ずっといっしょにいたけど
しっぽ、しっぽ、しっぽ
かなしくないさへいきさ

きみとはなれて
ぼくはうごけなくなって
ひとりになった
すごくさびしいなあ

けんかしたこと
いちどもなかった
ぜんぶねこのせい
でもきみもはくじょうだ

ぼくはしっぽ、しっぽ、しっぽ
なにもいわずはなれてった
しっぽ、しっぽ、しっぽ
きみはへんなやつさ

ぼくのしっぽは
あたらしくはえてきた
だけどずっといっしょにいた
きみがきがかりだ

ぼくのしっぽ、しっぽ、しっぽ
ずっといっしょにいただけさ
しっぽ、しっぽ、しっぽ
ただそれだけのことなのに

ぼくはしっぽ、しっぽ、しっぽ
ここでちりになるだけだけど
きっと、きっと、きっと
風が運んでくれる
ぼくがいたばしょに

ぼくのしっぽ
ぼくはしっぽ

トカゲのしっぽ/orig.

言葉の君 (live)

「燃えるスカート」

ワルツ踊って
靡くスカートが 
キャンドル燈して
燃え拡がる

響くピアノの
明るい旋律が
褪せたワインに
好く合います

潰れたトマトみたいな
誘い文句を塵(ごみ)箱に棄てて
壁際、嫋(たお)やかな花たちへ
「御免遊ばせ、恐縮です」

「紅のマニキュア
綺麗ですね」と
褒める男が
靴を脱がす

愛が溢れ出した
水浸しの心を
恋と履き違えて
グラスへとまた注ぎ込む

煌めく舞台の上で
集(すだ)く真黒な革靴が弾む
仄かに甘い匂いがして
微睡みが蔓延る黄昏時

纏うドレスに見合う
知性も気品も謙遜も
未来で待つ貴方の為
全て、貴方の為

冷めた恋のような
永い永い、人生は
烟草点けてみれば
煙の中に霞んでく

光のない夜も
貴方と出逢えますように
後の祭りの後に
燃えるスカート

おがわなおき

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