Reluctant death is not good

Reluctant death is not good

Vellar skin

不如意を憎しみ漆黒の山陰を歩く時、足元に灯りを見る。腐敗が進行する爪先を忌むその暗夜の灯りは一縷。走り出して追いかけるか、はたまた見て見ぬ振りをするか。そうして草行露宿を繰り返せば山陽に辿り着く。その明るみが全体野だと気付いて破顔、どうして、見えないよ、口元は綻び荒い瞬きは眩し過ぎる景色の中を馳せ廻る。その時、失笑に塗れた人生の愚劣さを再び思い知る。

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