彷徨う指の着地点はアトランダム

まるで雨だれを真似るようにアスファルトをノックする

ゆっくりと　ゆっくりと　あなたを招く扉が開かれる

眠りに落ちるすぐ前のような安息

私達の愛する原風景の  そのさなかで待っているから

空から降るたくさんの弓が  アスファルトを濡らして潤していく

その雨音を聞き入れて欲しい

とけて、とけて　また新しいあなたが

天国は形を持たない

そして私達も　不定形である

まるで雨だれを真似るように

天使

kingdom

Please be me

光で満ちる

Ending -1st version

作曲を始めた頃に作った曲です。なんらかの形で作り直したい。

MoonShade

ホログラフィックスマイル９号機(　https://note.com/horo9　)さんとのコラボです！

作詞：ホログラフィックスマイル9号機
作曲・朗読：Violet Apple Machine

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街は終わった

灰燼(かいじん)の残り火
たかが「echo」如きを

「思い出は死なない」と愛でた
帰る家も無いままに

街は終わった

廃人(はいじん)の灯(ともしび)
たかが「neon」如きを

「思い出は死なない」と愛でた
帰る家も無いままに



割れたガラスに映る異国を
病んだカラスが羽ばたけない朝

膝に込めた力は抜けて
冷たいアスファルトが身体を打った

しかし空は麗しく流れるばかり
私を置き去りにしたまま…

昼間の雲の醜(みにく)き魚
夜間の星の他人事(ひとごと)の首飾り

世界は初めからこうだった
忘れていたに過ぎなかった



そして今日も街は終わった
足に絶望を込めて歩いた

そして今日も街は終わった
絶望だけが救いだった

灰燼の街（作詩：ホログラフィックスマイル9号機）

You all are worth to live.

－－－

『生きていたい』

従順に泥を飲む
水は
沈み
地平線まで真っ直ぐ
湾曲
途切れない

不気味に警鐘はもう
やむ
消失
きのう

ひりつく孤独はまもなく
予兆
予兆
ぐにゃり
それは生きようとする
生きたい

もがく
もがく
もがく
もがく

真っ白な流れ
地平線に近づくにつれ
歪む
人工
曲げられた
曲げられている
その流れは姿を保つ
それは生きようとする

銀の河
祝福
花の芽
白黒の大地
色づきを増す濃い緑

黄金の光
回帰
あめ色の鳥
四季の色
それぞれの美しさ

「ああ、ぼくはあるんだ」
「…在るんだ」
「在りつづけるんだ」
「辛いことも苦しいことも」
「ただぼくを曲げることしかできないものね」
「大丈夫だよ」
「君が思うよりぼくはうんと強い」
「ぼくはずっと流れていくんだ…」

「いつだってあなたを大事に思っている」

(silver snow
golden lights
beauty of the raindrops
disturbed noisy black flower
rainbow field
mess)

(I wanna live
I try to live
I will live
until the day I die
…my fate)

温かな部屋
冷たい隅
カーテン
黒いシミ
部屋の奥
黒

優しさ
悪意
悪意
悪意

私の死ぬ日まで
私は生きようとするだろう
私は生きようとするだろう
それは生きようとするだろう
生きようとするだろう

生きていくんだ

膝を抱えてうずくまっている
壁によりかかっている
頭を抱えている
身体のあちこちにガタが来ていて
もうダメなんじゃないかと思う

でも、何かが私の手をいつだって
強く握っているように感じる
その何かが今わかったよ
そうしたら声が聞こえたんだ
今からそれを謡うよ
じゃあ、行くね

私はあなたの身体
あなたのすこやかな身体
あなたを愛している
あなたを愛している
愛している

両手に収まらぬ愛に包まれ
異様なまでの強い愛に
何もかもを砕くほどの愛

愛している

それを忘れないで…

生命力とは何かに搔き乱されても
決して減少しないもの
渦を巻いて
生きようとする

生きようとする、その意思をどうか
どうか
どうか…

あなたの中に宿るそれが
何者にも毀損されませんように
祈ることしかできないけれど

地と空は溶ける
水脈はピンクの血管
虹色の細胞
細胞核のその奥
白

掻き乱す
さらさら
掻き乱す
ざあざあ
掻き乱す
ぱしゃぱしゃ
掻き乱す
ざわざわ
掻き乱す
じゃぶじゃぶ

姿形だけ変えながら
減退せず

『生きていたい』

"BleathFlow"

BreathFlow

＜カバー画像の3Dアバターのニット帽：©宝山紋ち　様
 販売サイトURL　→　https://takarayamamonchi.booth.pm/items/4271137＞

灰燼の街 再収録版（作詩：ホログラフィックスマイル９号機）

Angel's Stuck

Xに投稿した2023年度のクリスマスソングです。
Xで公開したきりどこにも出していなかったので、サルベージしてみました。

2023 Christmas song

くらやみのほし
作詞・作曲　Violet Apple Machine

きみに醜い言葉だけ聞かせ続けてた
きみはただ目を逸らして黙り続けた

暗闇を知るふりをしてたんだ
言葉の意味も重さも知らず笑っていたよ

叱ってください
きみに会いたい　でも
もう少し泣かせて
前を向くから　ねえ

（２０１８年作）

くらやみのほし feat.巡音ルカ(2018年作)

シンプルなパフォーマンスだけでどこまで行けるか挑戦してみました

【ホラー注意】憂鬱

作曲・編曲・Mix・Mastering ：
https://soundcloud.com/tamore4

作詩・朗読・アートワーク・動画：
https://soundcloud.com/violet-apple-machine-fuu

Special Thanks: 
https://youtube.com/@nightmare_res?si=LzFWYnU39a6KT6zq

歌詞：

梅雨ですね。
水たまりの底は死者の世界へ通じています。

本格的に夏が到来する前、幽霊たちはできたての新鮮な水たまりを生者が鬱陶しげに避けていくのを楽しんでいます。
水たまりの中から一部始終を観測する彼らにはそれが面白くて仕方がないのです。

しかしながらやがて水たまりは蒸発します。
そうして、宙に溶けてゆく水分のごく小さな一粒一粒に幽霊たちは跨り、鷹揚と宇宙へ近づくことを誇りに感じるのです。

――ぬかるみの　難儀作りて　入り混じる――
――空を見下ろし　空を見上げて――


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梅雨ですね。 (Prod. TamoreS)

作詞／作曲／朗読／ミックス：Violet Apple Machine 

初出：2023. 7. 6（YOUTUBE）

＜カバー画像の3Dアバターのニット帽：©宝山紋ち　様
 販売サイトURL　→　https://takarayamamonchi.booth.pm/items/4271137＞

live to live

やるきがないのうた

下降

21g. What does that lightness mean?

◎Credit:
compose / arrange / lyric / voice / mix / mastering / artwork
...All by Violet Apple Machine

official website → 【https://violetapplemachine.wixsite.com/violet-apple-machine】

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lyric [ Japanese ]

ビーカーに黒いインクが注がれている。
字を書くための役割を果たせない文字たちのうめき声が聞こえる気がする。
文字は意味を伝えるはずのもの。
その役割を果たせなかった文字たちの恨みはこうして、初めから液体として還元されている。
彼らが文字になれた可能性は初めから液体として還元されている。

インクの水面に蓮が咲いていた。
蓮はかつて生まれることの出来なかった文字たちと約束を交わしており、いやに真白い花弁を光らせていた。
約束はこうだ。
「僕たちが文字になることができないのなら、せめてあなたの白い色を引き立たせる黒になりたい」。
蓮の花弁はインクの黒い水滴を涙のように弾き流した。
蓮はもはやインクであった。
文字になることができない蓮であった。

ビーカーに黒いインクが注がれている。
字を書くための役割を果たせない文字たちのうめき声が聞こえる気がする。
文字は意味を伝えるはずのもの。
その役割を果たせなかった文字たちの恨みはこうして、初めから液体として還元されている。
彼らが文字になれた可能性は初めから液体として還元されている。


蓮は側に居る人間とも約束を交わした。
「どうか私を真っ黒な蓮にしてください」
人間は約束を果たさなかった。
そしてインクを吸い続けた蓮は黒い蓮となり、その身に意味を宿し、ようやくその魂を救われたのであった。

蓮は哲学をする。
黒い蓮は文字によって賜った理性の力により、
四六時中哲学をしていた。

自身のことに始まり、世界のこと、宇宙のこと、存在のこと、生命のこと－－無数に考えていた。

外に咲く蓮とこのビーカーに座す蓮の違いは色だけではない。
当然ながらこの黒い蓮は既に死んでいる。
花脈に行き渡ったインクが蓮の魂であった。

インク、即ち文字たちとは理性である。
理性とは一般に正気の世界を表象する。
時に狂気の世界も。

理性は魂の代替たりうるだろうか。
この蓮に宿りしものは魂なのであろうか。

「ああ、確かに魂だ」と私は肯定する。
なるほど理性だけとなると魂とは言い難い。
しかしそれは理性の及びが不十分な場合で、この蓮のように全身が理性となっている場合は十分に魂となるだろう。

魂とは曖昧な概念だ。
外側から観測する時、あなたが他者を観察する時、そこに魂が確実に存在すると言うことはなかなか難しい。

確実に存在すると断言できない魂は理性の代替たりうる。
理性とは、言ってしまえば、ある種の空虚さすらも時折内包してしまう。
その空虚さは魂の重みである。
21グラム、だったろうか。

言葉が、文字が救いとなり、その空虚さこそは魂の軽さ。
しかし人類の書き記した言葉の総数は、文字の総体は、今では天文学的な数字となったろう。

我々の魂は軽いかもしれぬが、在るということはかなりの重量に満ちているのだ。

黒い蓮は気付いているのだろうか。

21g(Remastered)

2023.9.30
Genre: ???
Artist: Violet Apple Machine

Genre unknown.
The closest genres may be Breakcore, or drill 'n' bass?　Hmmm.

Sliced Serene -Extreme Emotions-

Sound Obsession

作曲／編曲／Mix／Mastering: TamoreS
( https://soundcloud.com/tamore4?utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing )

作詩／朗読／アートワーク: Fuu a.k.a. Violet Apple Machine

dark trapbeat × poetryreading

ーーー
歌詞：

(僕の過去は自らが無害であるということを前面に押し出して歩み寄ってくる
そこで目を開けることも閉じ続けることも自由だ
過去の影をコピーペーストして増殖させる
君に敵意が無いのであれば別にいいだろう？
愛嬌があると僕は思っているのだから
増やしたコピーはまた削除する
何度も何度も削除していく
無心に削除を繰返す
過去は遠ざかっていく　そして近づいても来る
小さな暗闇の中で眠る　小さな暗黒と共に眠る
深度は増していく　夜が深まるように
新月なのか満月なのかはどうでもよかった
落ちていくかのように吟味して
落ちていくことを吟味して
落下を分析に掛けて
深度は増していく　千尋
影は濃く　色は目視できない
おそらくそれは徒労に終わる願いではあるが
でも後ろをふりかえることは無い
落ちていくし終わってもいく
終わりが繰り返される
それは始まっていることにも同義だった
無限の始まりと終わり
コピーペースト
暗闇　僕らは死ぬまで寄り添って生きていくのだ
プロセスではある
一生をともに過ごすことはプロセスだ
「死ぬまで寄り添って」とはレトリックだ
いつか終わるしさらに暗闇は貌を変える
暗闇の顔はかたちを変えてゆく
遠ざかっていく
こんなに小さくなった
暗闇　僕らは死ぬまで寄り添って生きていくのだ
過去はそこにある
僕の後ろをずっとついてくる
こんなに小さくなった
一生をともに過ごすことはプロセスだ
いつか終わる
笑えない過去も　笑い飛ばせない過去も　笑うしかない過去も)

床で蠢いているものから目を逸らす必要はない
僕は一緒に横たわっているのだから
鉛のような怠さと身体の重たさは不快ではない
蛍光灯の白い灯りは見慣れ切って存在することがもう意識できない　ただ部屋は明るい
ここが陽の沈まない場所であるとするなら暗闇は目を閉じたその先にしか見出すことができないだろう
まぶたを降ろしたその先にしか見えない暗闇
僕だけが所持することを許された暗闇
私的な暗闇
私的な暗闇の所持　私的な暗闇の携帯
人が演じるのは喜劇でも悲劇でもあるとはよく言われることだ
ある視点から見れば笑うことができ、もうひとつの視点から見るとやるせない
やるせない　演目から離れて演者ではなくなった時に僕らには何が残るのだろう
僕はそこにあるのは幾らかの暗闇の意味なんだと思う
今から話すことは話半分に聞いてくれ
僕の空想が大いに混じった妄言だからだ
笑えない過去も　笑い飛ばせない過去も　笑うしかない過去も　どこか微笑んでいるように見える
優しさとも嘲りとも解釈することができない微笑み
解釈は先延ばしする他ない
結論　僕らは死ぬまで寄り添って生きていくのだ
夜が照らし出す極大の都市の影に

私を嫌った人がほほえんでいる
無数に潜んでいる
笑えない物語　笑い飛ばせない物語　笑うことしかできない物語
人は笑う　ほほえむ
その微笑みにはすべて物語が潜んでいる
数え切ることも見つけ出すことも不可能な物語が無数に潜んでいる
笑う　笑う
生きている限り過去は存在する
未来がある限り過去は存在する
でも後ろをふりかえることは無い
それでいいのだ

まぶたを閉じたその先に今も過去は現在として存在しており　やや遠ざかっていくが
常に遠ざかり続けている
未熟な感情にいつまでも振り回されてしまう
想像もできないスピードで遠ざかっていく
過去は遠ざかっていく　そして近づいても来る
親しげに　穏やかに　敵意の無さを示して

今から話すことは話半分に聞いてくれ
きっと君にとっての真実ではないからだ
酩酊の中で　視界がぐらつく眩暈の中で　身体が悲鳴を上げる中で
人が演じるのは喜劇でも悲劇でもあるとはよく言われることだ
演目から離れて演者ではなくなった時に僕らには何が残るのだろう
演じることをやめ　きっと舞台で立ち尽くし　観客の暴言や不満を一手に引き受けてからしか感じることのできない景色は無数にあるのだと思う
そこからまた喜劇と悲劇を演じてもいいし　演者であることそのものをやめてしまってもいい
辞退してからも人生は続いていく
生きることというものがあまりに強大な力を持つから
辞退してからも僕らは生かされていく
生かされていく　生きていく
結論を先延ばしにし続けて　結論のほうが呆れて僕らから逃げていくまで　ずっと延期し続ける
延ばし続ける　人生ってそういうことなんだと思う

specific gravity (Prod. TamoreS)

生きてきた時間の累積
日常の累積
非日常の累積
薄れていく記憶たちの累積
人と人が関わって何かが起こったことの累積
きわめて小さな火花
線香花火
丸く膨らんで落ちる
夜の黒にスッと引かれるいくらかの閃光
それを楽しむ真夏の人々
入れ子
無限の入れ子
外側から観測できる人生
クロノス的時間
カイロス的時間
記述される生命
テキストで拾いきれないもの
文学の役目
external
宇宙
ブラックホール
縮む
人生
人生
人生
春先の夜の空

閃光

bedroom gospel

[credit]
朗読:
Violet Apple Machine & 冥鳴ひまり(VOICEVOX)

作詩/作曲/編曲/Mix/Mastering/
アートワーク/動画:
Violet Apple Machine

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[歌詞　lyric]
空想とは感情と思考に次ぐ第三の人の性質である。
空想は感覚として認識され体感として現れる。
また創造性を包括している。

空想とは世界の見方を決定する無形の器官である。
経験や記憶、思索が統合されて一個の器官となったものである。
生きれば生きるほど老獪になるように、我々は場合によっては空想で複数の現実を作り上げることができる。

空想は創造性と人格にとって不可欠の器官である。
我々はこの器官の状態に他の臓器と同様目を配る必要があると同時に、空想とは意志の実体であることを意識する必要がある。
空想する力とは我々が意志と呼ぶものである。

空想解説(daydream synopsis)

アマチュアアーティストであり詩人。
詩の朗読×音楽(ポエトリーリーディング)
amateur musician and poet in Japan.
I make underground music with poetry-reading

Violet Apple Machine

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