「桜樹」
黒々した森に白々と
雪の降る日々が終わりを告げ
かりそめの庭にめぐらせた
遠いまなざしにとらわれていた
歩き出すそれぞれの道　　
その始まりを
むすぶ記念樹
桜樹によりそう君
とめどなく花散らす風
いまでも不意に僕をいざなう
あの日の涙が‥
軽々しく交わす約束の
重さを知るほど大人になり
退屈な日々に埋もれそうな
価値の尊さを噛みしめていた
ふりかえる事はなくとも
素知らぬふりで
そよぐ記念樹
桜樹によりそう君
くめど尽きぬ想いあふれ
辿った軌跡は決して消えない
すりへった靴がいつか破れても
桜樹によりそう君…
たまらず僕は
花に魅入るふりをしていた
桜樹によりそう君
とめどなく花散らす風
たまらず僕はまぶたを硬くして
花に魅入るふりをしていた

作詞作曲：アテロウ＆ユウ
編曲：中村ヒロ
E.Gt：yohei(SAVER)

山人 -Yamanchu-