Two people who don't click together

「うみ」（The Sea）
for Clarinet in B♭(Bass Cl.), Violoncello and Pianoforte

[Recording]
November 3rd, 2018

[Player]
Junnosuke Nomoto (Cl.) 
Yusuke Inada (Vc.) 
Hiroki Sato (Pf.)
→https://www.facebook.com/%E4%B8%91%E5%9B%9B%E6%99%82-343435696157196/?ref=aymt_homepage_panel&eid=ARCqj5-1WHcq2vyhv5OfpZf1GmQanJcSCsgN0hlRnYUf7v0K2A224o94vcaxneTj2ExU-pWgALa9gXfc

[Note]
　楽章の順番は、河からだんだん深くもぐっていき、最後は地上に戻るという目線で組み立ててある。
［第1楽章　小川の中に］
　曲の半分以上はほぼ拍子がなく、「そこに必要な音」が絵の具のように配置されている。
［第2楽章　サンゴ礁］
　変イ長調。途中にシャープ系の調への転調をはさむ三部構成。4音の短いモチーフをいろいろな和音づけで展開してゆく。
［第3楽章　イワシの群れ］
　たくさんある要素をパートに関係なくランダムに組み込んである。すなわち、同じタイミングで異なる旋律が複雑に絡み合い、かつ短いスパンで次々と場面が移り変わってゆく。中盤のピアノのソロが要素のもとであり、それが分解されて前後に散らばっている。この曲の中で最も激しい楽章だが、それは単にデュナーミクや音数によるものではなく、様々なモチーフが密になっているということが重要である。
［第4楽章　深海底］
　スコアに表しきれないリズムや拍感を表現すべく、スコアではなく別々のパート譜を用いて、3つの違った時間軸を同時に演奏する。それぞれのパートには3回の「秒数のみが書かれた休止」があり、これによりまったく同じ演奏を不可能にしている。音の決定は、半分以上が十二音技法によるものである。
［第5楽章　夕焼けと水平線］
　一本の繰り返されない旋律線が、この楽章のハーモニーと形式を決定している。変拍子だが確実に拍子は存在し、その点では1楽章との対比でもある。

うみ(2018.10)

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCT1CfCSCJ99CaNNKZvP4tVw

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Yuiko Mukai

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