雲の切れ間からあの空の向こうへ行ってみたい
手を伸ばせばあと少しで届きそう　
ほらもうすぐ雨が降る
新芽が出てきて足元を掬い取り
花は枯れ　カスミソウ
あれこれ欲しがったあの子の願いを聞き入れて
命取り
さんざめくあの街に身を沈めながら　僕は行く
笑い声聞きながら振り向かず進め　夕焼け

耳鳴りの方へと歩き出した
作戦続行敵が来る
わずかな便りに息をのせて思い託しては諦めて
勿忘草花言葉の意味さえ知らず　僕は行く
つれづれに記憶かけたまま混ざり合え　白夜行

あの空

やわらかな星の中で耳澄まし震えている
抱きしめたこの背中を遠くまで忘れないで

眩しい朝　目覚めた時　凍えている　小さな僕
音を立てて　壊れてても　ここにいるよ

響いている　白い月も　叫んでいる　青い月も
ここにおいで　手招きして　探しているよ

やわらかな星の中で息ひそめ震えている
抱きしめたあの背中を遠くまで忘れないで
止められない喉の奥で悲しみが呼んでいるよ
変わらないその笑顔で私だけ見つめていて

やわらかな星の中で

悲しみは終わらない　数えたその日も
金色の空の下　あなたに会いたい
キラキラ泳いでる　神様のまなざし
さらさら流れてる　愛の歌

星が降る丘の上　あの子が住んでる
見上げれば一面のリボンの花束
笛の音を口ずさむ小鳥が踊れば
忘れたい記憶さえ消えてしまうのか
ゆらゆら舞い踊る小さな森の精
そろそろ店仕舞い　また明日

気がつけば届いてた過去からの手紙
あの痛みを覚えてる　盗んだその目を
苦しくても歩き出す　この手を握り締め
本当は言わないでと約束したけど
まばゆい光の中　挨拶を交わした
確かにそこにいて　抱きしめて

光の神様

最低な時過ごしても　最高な時があるから
若過ぎたと笑い合おうよ
歪んだ愛の形　証明すればいいと
貴方は笑っていたけれど

12月の街を歩き出す僕らは
わざと歩調を遅くする
行きつけの店に立ち寄って眺める
景色はまるで宝箱

最新の曲はいらないから歌おう
絡んだ糸も解けるさ

最低な時過ごしても　最高な時があるから
若過ぎたと笑い合おうよ
歪んだ愛の形　証明すればいいと
貴方は笑っていたけれど
最低な時許せたら　最高な時を愛そう
綺麗すぎる花はいらない
余計な感情は捨ててけ　素敵な笑顔見せて
そうすれば始まるはずさ

最低で最高な人生

さっきまでのわずかな隙間から漏れ出る
一筋の光のような眼差しはどこ
別れ方さえ知らせずに散り行くのさ
叶えられない望みを携え生きる僕らは

長い髪手繰り寄せて雫が落ちてく
怖くても淋しくても離さずに歩き出すから

右手には昨日受け取った花束持ち
左手には何も持たず息絶え絶え
空見上げ涙溢れ滲む星屑が
慰めてくれたことが分かりすぎていたから
待ってて

長い星

会えなくて声が出せなくても分かるよね
この気持ちが
うるさいほど近くてでも遠くて好きなんだ
長い星超えても

会いたくて声が聞こえなくても苦しみも
分かち合えるのにね
消えないほど触れるとこにあるのに好きなんだ
歪んだ想い超えて

変わらない言葉を覚えた
あの人はもうここにはいない
狂っている歪んでいるあの時は帰らない
迷っているうちに過ぎてしまった日々を
取り戻せるなら　取り戻せるなら

救いなどはもうないけど
あの人は諦めたりしない
止まっている叫んでいるあの時は捻れていく
最後にきっと願い叶えることが
できるはずだから　できるはずだから

天使の通り道

傘の中にはあの空が眠っている
私の影が追いかけて彷徨った

笑う爪先暗がりが誘い込み
心濡れたら色づいて溢れ出すから
待って月明かり

レースの内側から覗き込むと世界が見える
両の足から踏んで踊り出せば宇宙

私を置いてどこへ行くどこへ行く
小さな足でどこへ行くどこへ行く

抱擁

逢魔が時


渇いた目が息をする
手のひらには冬牡丹
世界は繰り返す
すべての哀しみのもとに

きっと両足の先は縛られても
いつ同じように老いていくと思うのか
望まれない科学を残されど
不安定な温度差 撫でて

読み解いた暮れは知らず
その顔は慈悲に満ちて
いくつもの不一
貴方は言葉もかけずに

萌す生命が長い手紙のようで
支配すら己のものにできずにいるの
気の毒そうな私を奪われど
不器用な月日を撫でて

ありふれた人の終わり
救われる恥ずかしさも
世界は繰り返す
すべての慈しみのもとに

逢魔が時

【Lyrics】
翳る外気が私を拒む 
何も生まれないと言うの 
矛盾が埋めた交差点は 
誰も近づけない 
同じ顔に疲れて　嘆いて 
期待しても　もう逃げられない 

偽りの行為に暮れて 
何もしたくないと言うの 
くだらなさに目を合わせた時 
誰も近づけない 
同じ歌に疲れて　嘆いて 
期待しても　もう免れない 

済ました声で辿った息 
何も変わらないと言うの 
明日の名によく似たそれは 
もう抗えないのさ

在りし日

MiMi records（http://www.clubotaku.org/mimi/uk/album259.php）にて、リリースしました。
フリーでダウンロードできますので、ぜひ。

My EP released on MiMi Records .(http://www.clubotaku.org/mimi/uk/album259.php)
You can download free . Check it out!

【Lyrics】
昨日食べたアップルパイは 
まだ少し酸味がする 
部屋の広い窓の外は 
午後になると三度下がる 

ずっとやさしい家にいて 
だからそれまでグッドバイ 

君の寝息が響く以外 
何も聞こえない静かな海 
ガラスの欠片を集めたりして 
朝を待つのは遠い記憶 

ずっとかなしい音聴いて 
みつけたよ 
それからグッドバイ

y u m

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