魚

列車は海へ向かう
UFO浮かぶ空に
置いてきたたくさんの気がかりを
浅い眠りでとかした

行く先はどこでもなく
南も北ともちがう
魚になれたあのこは もう僕の
見えないとこで泳いでる

すなわち、
日々の中を
泳いでいる

泣いたことを忘れてまた
燃える火にさわったぼくは
石ころひとつ いつも捨てられず
それも笑える気がしてる

列車は海へと向かう
ひとつかふたつ浮かぶ雲
魚になれたきみが戻ってくる
あめ玉ひとつくれないかな

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