嫌気性ワルツ

バンドができたなら

ボイスオンリー（デモ）

歌・作詞・イラスト　PoPo
作詞・作曲・編曲　小岩井まきば

X @yasashinikuya

歌詞

夕方にかけてみた
あの流星群をまだ見てないから
夕方にかけてみた
あの流星群が動いてないのよ

どうでもいいことし足りない　どうでもいいことし足りないから

どうしていつもあたしが足りない　どうしていつもあなたが足りないのよ

恋せよ乙女　あたしがいうこと全部あげるから
ほら見て

君が好きな人がいるなら　私はそれを倒してみせます
今すぐキスして　私の目の前で　今すぐキスしてお願い

恋せよ乙女

夏男の春

愛の呪文

ЛЁД

昔、海は池だった

大盛りダルタニャン

(2018)


プールに浸かって話をしたんだ
服が濡れてきても話をしたんだ
服が濡れるのはどうしてと
予想外だったんだ
君は加爾基の匂いになった
僕は少しも匂わせなかった
僕だけが君に差し出す手は
ほら水鉄砲になる

ああ 僕は君の思いを無下にしたんだ
どうか許してくれないか
東京湾にいつか沈めたはずの
僕の哲学とやらを

急ぐ
night プールサイドを急ぐ
it's so good 僕はただ drive-through
きっとすぐ
night プールホールが閉まる
消えそうな頃にただ 夜と心中

電気は点けたまま踊ろう
目を開いたままで眠ろう
手玉を落としてしまう前に
こんな夜を消して眠ろう

ああ そこの信号機が赤になったら
死んでしまうような気がして
でもなってくれって感じたんだ
なってくれって思ったんだ

朝が睫毛に反射して
痛い程にさ 僕は溶けそう
傾いた台じゃ どうしたって
穴に吸い寄せられるだけだろう
「哲学」だなんて言い訳さ、
そうだ 言い訳なんだ
It's so good だなんて馬鹿なことで
君を

急ぐ
どうせ明ける夜を急ぐ
It's so blue 僕はただ朝と染まる
きっとすぐ
night pool 僕も濡れる
消えそうな白だ ただ僕もtwilight

必要になったら来るだろう 夜がまた
それまで朝と君と生きるから

night pool

成人原基

正しい人の成り方なんて
誰も教えてくれなかった
努力に言及する類の
偉人の言葉が嫌いなんです
息をすることもままならずに
秒針だけが先を急ぎ
人の優しさが燻んでみえて
ワケも分からずくしゃみをする

でもね、分かってるんだ
6枚切りの食パンに
ハムとチーズをのせて焼くのが
うまいこと

自分の事を語るくらいならば
蟻んこを食べる方がマシさ
傷だらけのランドセルの中には
誰も語らない矛盾がある
クラスで唯一逆上がりが
できなかった事を思い出した
『正義』の二文字が所有している
仰々しさに怯えている

だから、知ってるんだ
布団にくるまり息を止めたところで
何にも成れないことをさ

ああ、怖さを誤魔化したり
階段をジャンプして降りたり
独りでブランコに乗るから
大人に成れないのかな

ほら、世界に知らんぷりを
する度に体が透けていく から
人より何かが足りないのかな

置いて行かれる事に慣れたから
ゆっくり歩くのは得意だよ
あなたの靴ヒモが解けたから
結び終わるまで待ってるよ

嫌気性ワルツ

山田yum