紫陽花
嗚呼 雨が 降りだして僕等の時 重なって嗚呼 雨の音に かき消された鼓動それでいい君が開く花に 寄り添い二人の距離は ほんの数センチわずかな時を 刻む雨は今の僕には十分すぎた
冷たい雨に 触れたようなこの 温度で 君が遠のくような降られた雨に 記憶を捲る二人の 距離が近づくように
紫陽花 一つ閉じて 雨宿り 無言の時を埋める 雨は歌俯く君を横目に 僕は声も出せずに 見とれていたの
冷たい雨…
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