"言葉の行方"
炭酸の泡が破裂するように
パチパチパチパチ
一瞬
ほんの一瞬だけ
掴めたはずのその言葉も
すぐに流れ去り
波止場に残された僕はひとりぼっち
痛みも苦しみも悲しみも
愛も希望も
一欠片の喜びさえ
いつか僕らは失くしてしまうのだから
せめて今だけは
言いようのない
無力さも
自信のなさも
恥ずかしさも
ぜんぶ
美しい
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