地球最後の日だとして

地球最後の日だとして

水原絃-Ito Mizuhara

怖い話とその後で
汗まみれでも繋ぎたい手
夏が呆れて帰る前に
ふたりの話をしよう

昼間の火照った地面が
薄気味悪く冷めていく
水平線に吸い込まれて
太陽が溺れた後

本当は明日でもいいのだけれど
昨日もできなかったから
ふたりの話をこれからしよう

誰そ彼時とその後で
誰とも知れぬ夜たちに
足を掬われないように
ふたりで歩くのよ

この世のものと思えぬ様な
不気味な星たちが生っている
川縁に反射する影が
ひとつになるよ

本当は明日…

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