瞬きをする間に
四角い硬い世界が

あの日の青すぎる水たまりも
無かったように生まれたの

相槌の代わりに見上げる
歩道橋に背を向けて
しゃがみ込んだその先に
地面を蹴り上げて
空に向かう花

君に見せたくなったよ

もしも偶然に忘れかけてた
"今日をもう一度生きてみたい"って
思いに今出会った瞬間に
後悔するんだよ
だからそう笑って

半透明散歩

泣いたそれなりに
滲んだグラス溢れたサイダー
今日が描いたより
少し懐かしくて

好きをなぞる度
痛くなるなんて知らなかった
きっとこれが最後の
ありがとうごめんね
　　　
シャボン玉のように
溶けて回っていたい
気まぐれでも良い
虹色（なないろ）の中で

行かないでよ木霊する泣き言
また触れたくなって手を透かした
もう何度も失いたくはないから
両手で包んだそれは夏の果

偏光シャボン

開いた窓から差し込む淡い月明かり
隣にいるあなたの髪を青く染める
今日は珍しく映画を見てご飯も食べた
些細なことでも喜んでしまうよ

愛されたくて触れていて欲しくて
あなたに縋るあたし滑稽だった？

汗が滲んだうなじにキスを
触れてたいんだ嘘でもいいんだ
この夜が明けたらあたしは
あたしはただの

あたしの頭から首元に降る
あなたの声指先全部唇も
何時間か後は知らない人になる
どうしてこんな触れ合っていたのに

帰り際には目も合わないまま
馬鹿にしないで何とも思ってないわ

哀が滲んだ砂にはきっと
花が咲くんだまた枯れるんだ
愛さえもないあたしは
あたしはただの

見えない糸を必死に手繰り寄せて
指と指を絡めて結んだ
どんな顔で眠ってるだろうか
汗ばむ背中しか見えない

汗が滲んだうなじにキスを
触れてたいんだ嘘でもいいんだ
この夜が明けたらあたしは
あたしはただの

あたしはただの

もう泣かないで顔をあげて
拭えないからさ

何度落ちても止めどなく
溢れてきちゃってさ
困らせてるねごめんね

手を引く時は甘く絡んで 
朝を迎えれば堅く結んで
濡れる頬を撫でれば痛く熱を孕んで
全てを溶かしてゆくような時だった

まるで何度目の出会いかのような
こんな惹かれ合うこと運命なんだと
疑うことことすら知らないまま
明日が訪れるまでこの夜を抱きしめていよう

描いていた未来は
同じ景色だったの、聞かせて？
わからないんだ

わからないの、そっか
うん、そっか

何度だって夢に見たいと思えるのは
綺麗にしまっておいたままのあの日

それでも隣はきっと二度と歩けないから
君が眠るまで今夜は側に居させて

手を引く時は甘く絡んで 
朝を迎えれば堅く結んで
濡れる頬を撫でれば痛く熱を孕んで
全てを溶かしてゆくような時だった

まるで何度目の出会いかのような
こんな惹かれ合うこと運命なんだと
疑うことことすら知らないまま
明日が訪れるまでこの夜を

愛する弱さを繋ぎあったのは
まるで鎖みたいな二文字の言葉
疑うなんてもういらないから
せめてこの熱が冷めてしまうまでは
抱きしめていよう

engage feat.貴駿

待てないオレンジ染まる街並み
今夜は何食べようって
スキップ飛んじゃって
明日の予定とか見えない未来とか
知らんと笑って脱ぎ捨てて

真っ暗闇の中
見えないもの見つめるより
見えてる今を抱きしめるそれだけが
何気なく過ぎる日々輝かせる

足音鳴らす幸せ
電車に揺られて
空いたひと席を譲れる心が
何事も笑い合って
遅刻も寝過ごしも
それもらしいじゃんって
ありのままでいい

行ってきますとか踏み出す一歩
くすぐったい鼻先雨上がりの
懐かしくなった気温とバス停と
見上げた空滲んだ雲
誰にも言えず堪えた
笑えたまだやれる（よ）

いつの間にか忘れていた
家までの道、寄り道することも
素敵な出逢いと心を広げる
不思議な回り道

足元にほら幸せ
今日もおはようって
廻る一日が、変わるその声で
泣き言は貰い合って
背負わなくていい
幸せの鍵は素直であること

揃えた踵上げて 開いた両手を空に飛ばす
そんなありきたりな魔法でも忘れないで

足音鳴らし合わせ
好きも嫌いも
素直に思えるそれだけで
何事もほら幸せ
ただいまおかえり
幸せの鍵は忘れないこと

いつの日も側にある
(いつも側にある)

喜びを胸にして

幸せの鍵 feat.貴駿

カーテンの隙間を縫った
溢れる朝日に手を伸ばして
アラームより早く鳴った
その電話で1日はまわる

離れた空の下365日

私の世界を優しく
包みこむ愛をくれて
それはまるで宝物を
胸に当てるような
そんな柔くてあたたかい
全部が私を作るから

不安だった1人になった
足音が響く部屋の中
鈍感になった見えなくなった
傷つく事、傷つける事

ごめんね言葉だけ
渡したつもりになって

何も変われないままなら
伝わるわけない気持ち
私だけが出来る事
ここに染み込ませて


離れた空の下365日

遠くに流れた時間も
まるで隣にいるようで
私の心の不安も
掬い上げてくれる

私の世界を優しく
包みこむ愛をくれて
それはまるで宝物を
胸に当てるような
そんな柔くてあたたかい
全部が私を作るから

明け方

君の隣にいる事を
許されたくてただそれだけで
身の丈に合わない背伸びした
階段つまづくの

足早に歩く
ゆっくり駆け上がる
笑顔が流れる
涙が咲いてゆく

曖昧バランス
晴れ渡る曇り空
大体は全部
掴めないものだから

初めましての花言葉
忘れないようにってまた刻んでも
秒針の音に攫われて
見失ってしまうの

失くさない事が正義なら
責めてしまいそうになる
傷つけ合って許し合ってこのまま永遠に

曖昧バランス
涙味の笑顔から
会いたいも全部
届いてたらいいのにな

曖昧バランス
明日は見つかるのかな
代替はきっと
何処にでもあるから

君の隣にいる事を
許されたかったってまた思っても
振り返らないで進むから
階段駆け上がる

曖昧バランス

いつだってあなたの
後ろ歩いて癖真似したり
本当は苦手な食べ物
好きとか強がってみたり

運命かもなんて思われたくて
ツギハギ繕って囁くの

すべての夜をあなたと過ごしていたいの
何も言えなくたっていい
明日の朝日に照らされたあたしの心
が割れ砕けたっていい

いつだってあなたを
忘れるために遊んでみたり
本当は好きだった海に
行くのをやめてみたり

どうして失うばっかなんだろう
あたしなりに幸せの方に
向かって歩いたはずなの
腕を広げて待つあなたへと

すべての夜をあなたに捧げていたの
あたしなにをしたらいい
もしも幸せがあなたと逆の場所なら
あたしどうしたらいい

すべての夜をあなたと過ごしていたいの
あたしどうしたらいい
明日の朝日に照らされたあたしの心
が割れ砕けたっていい、良い

ちなつ

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