読みかけの本の文字が滑り落ちていく
突然キたみたいね
6年前の私とは血も肉も新しくした
私は誰？私は誰？私は誰？私は誰？

悲しみの返済
を忘れた。やってきた。突然現れた。
アイツが来たみたいね
でもねでもね、
今日の分くらいは
怠惰な惰性にかまけて
卒なくこなせて
また返済を遅らせているって気づかないまま
朝、目が覚めて、目が見えなくなって絶望しながら
感情のリボを選択してるってわけ

もう一人の天使が僕を見下ろしてる
そろそろまた目が合ってしまいそうだ
昔大好きだったモノと
視線はまだshortを追っている
体は腐っていくまで
の、布団の中。

もう少しだけ少しだけ
もう少しだけ保ってくれよ
もう少しだけ少しだけ
もう少しだけ保ってくれよ
少しだけ少しだけ
もう少しだけ保ってくれよ
少しだけ少しだけ
もう少しだけ保ってくれよ

心だけ心だけ心だけ病名が付かない
怠惰、駄駄を
散文の中に隠しておくとしよう
後で返すから
リボ払いで

もう一人の天使が僕を俯瞰している
求めても求めても埋まらない空虚に脳死で娯楽（エンタメ）を垂れ流し
重りに潰されて殺して

心だけ心だけ
心だけ邪魔なんだよ〜
返済に追われてる追われてる追われてる
突然来たの心だけ取り立てる
心だけ邪魔なんだよ〜　
（もう）少しだけ少しだけ
もう少しだけ保ってくれ〜

心リボ

帰朱