この曲は自分にとって特別な一曲です。大好きなゲーム『YU-NO』の中でも一番のお気に入りの曲なんです。これは自分が作った初期のリミックスのひとつで、当初はメガドライブ向けに制作しました。
それからずいぶん後になって、今度はマスターシステム用のOPLLチップ向けにアレンジし直しました（ちなみに、ファミコンの一部のコナミ作品で使われたバージョンのOPLLとは、プリセット音色が異なるのが面白いところです）。
こういった比較的シンプルな曲って、むしろ簡素なチップの方が映える気がするんですよね。ちなみに、クラリネットのプリセット音は、まるで矩形波みたいな音なんです。

YU-NO - In School 校内 (YM2413 / OPLL)

これもまた、昔作ったリミックスを少し手直ししたものです。PCMのティンパニはFM音源のものに差し替えました。音も良くなり、容量的にも軽くなったので一石二鳥ですね。FM音源でここまでの音が出せるとは、自分にとってはちょっとした発見でした。やっぱりSSG-EGの力はすごいです。
PSGストリングスには、今回ビブラート効果を加えました。そしてブラスセクションは、よりトランペット単体のような音になるように調整しました。これも改善できたポイントだと思っています。
曲自体についてですが、『黄金の太陽 ～失われし時代～』の中でも特にお気に入りの一曲です。桜庭統先生によるシリーズ2作分の音楽はどれも素晴らしいですが、個人的にはこの曲が一番のフィールドテーマだと思っています。

Golden Sun The Lost Age - Traversing Weyard (YM2612 + SN76489)

またしても昔のリミックスを改良したものです。今回は主に、曲の雰囲気により合ったドラムを使うことで全体的にグレードアップさせました。
このゲームは何十年も前にZSNESで遊んだ思い出があって、RPGとしては正直そこまで名作というわけでもないんですが、自分にとっては強いノスタルジーがあります。
中でもこの曲が一番好きで、SFC版の原曲よりもパートを増やしてアレンジしました。ハイハットやエコー効果も追加して、より広がりのあるサウンドにしています。

Sailor Moon Another Story - Dream Of The Moon Kingdom (YM2612 + SN76489)

この曲は、ぜひイヤホンで聴くことをおすすめします。ステレオ感、エコー、リバーブ風の効果をふんだんに盛り込んでいるからです。それと正直に言うと、Savaged Regimeさんのパッチも使わせてもらいました。
原曲（SFC版）は、リバーブやサラウンド効果を最大限に活用していて、スーパーファミコンの性能をフルに引き出したサウンドになっていました。それをFM音源でどう再現するか――持っている手札でなんとか形にするしかないわけで、それが今回の試みです。
スクエア波の音色には軽くビブラートと音量変化を加え、できるだけストリングスっぽく仕上げています。スネアドラムの音は、懐かしさもあって『シャイニング・フォースII』のものを使用。ハープも同作の音をベースに、ちょっとしたSSG-EGの細工でエコー感を加えています。そして今回もFMティンパニが大活躍です。
原曲に負けない出来になったと思っていますが、最終的な判断はあなたにお任せします。

Tales of Phantasia - The Stream of Time (YM2612 + SN76489)

裏切り――もうそれしか言えません！
スーファミの曲をいくつかFMリミックスしようといじっていたんですが、「せっかくだしサンプルを抽出してFurnaceで試してみようかな」と思ったのがきっかけでした。そこから芋づる式に色々やってしまい、その結果が今あなたが聴いているこれです。
罪がないとは言いません。でも正直、このローファイなストリングスの音……最高なんですよ。はい、言っちゃいました。

Castlevania Legends - Bloody Tears (SNES SPC700 Remix)

スーパーファミコンの後味は、ちょっとFMで洗い流しましょう！
今回使っているのは2オペFM音源チップのYM3812。昔のPC用サウンドカードに使われていたもので、自分にとってはまさに子供時代そのものです。このチップが好きなのは、OPLLによく似ていながら、自分で音色を定義できるところ。まるで本来の力を解放したような感じがします。
音はシンプルですが、うまく扱えばとても美しい響きになります。今回作ったストリングスの音も、自分ではかなり気に入っています。もちろん、これを本格的なメガドライブ風リミックスに仕上げたいと思っています。

Final Fantasy IV Main Theme (YM3812) Sound Blaster

しばらくはFM音源に戻ることにしました。やっぱりスーファミのサンプル方式よりも面白いと思うんですよね。でも、スーファミ用にやった実験もまだいくつかあるので、それも投稿するつもりです。
この曲については、特に語ることはあまりないかな……。サンプルを16の倍数でループさせるのは本当に面倒くさいし、チューニングもなかなかの難題。でもそれ以外は、スーファミの音源システムって、正直あまり複雑な部分が見つからないんですよ。いやあ残念ですね、YM2612みたいに隠しモードや未公開機能があると思ってたのに！
まあ音自体は悪くないですけどね……ちょっと毛布をテレビにかけたみたいにこもった感じはありますが。ええ、自分がセガ派だってわかりますよね？　まあいいや、スーファミも好きなんですよ。

Musha Aleste - For The Love Of... (SPC700 Remix) SNES

この曲は、これまで試してきたほぼすべての音源チップでリミックスを作ってきたので、もちろんスーファミ版もやってみました。
今回は、こもった音の中でも目立つように、より鋭いベースのサンプルを選びました。それからピアノはエレクトリックではなくアコースティックにしています。さらに、フルートの代わりにストリングスを使い、スクエア波の代わりにはコーラス音声を採用しました。
スーファミの音源の持つ特徴をうまく活かせたアレンジになったと思います。

YU-NO -  In School 校内 (SNES SPC700 Remix)

『FFIV』のメインテーマをリメイクしたものを以前作ったのですが、YouTubeやRedditでけっこう注目を集めました。そのときの制作の苦労を語り始めると一日中かかってしまうので、ここでは割愛します。
今回のバージョンは、ゲームに登場する「海バージョン」をイメージして作ったものです。PSGフルートはFM音源に移し、ドラムは不要なので省きました。そして海の音は、SN76489のノイズチャンネルを使って表現しています。

Final Fantasy IV Main Theme (Ocean) YM2612 +SN76489

最初はメガドライブ用に作ったのですが、この曲は楽器の切り替えや派手な効果もなく、とてもシンプルなので、他のシステム向けに移植しやすいんです。というわけで、今回のスーファミ版になりました。リードのスクエア波はストリングスアンサンブルに置き換え、さらにコーラスを加えていますが、それ以外の楽器は同じです。特に語ることはあまりないですね。もし『True Love ’95』がスーファミで出ていたら、『ときめきメモリアル』みたいに健全仕様にされていたでしょうね。幸いにもPC-98（その後はWindows版も）で出てくれたおかげで、あの“フルアニメ美少女体験”を味わえたわけです。

True Love 95 - Everyday Theme (SPC700) SNES Super Nintendo

Chiptune remixes, primarily FM.
https://www.youtube.com/@MetallicOrwell

YU-NO - In School 校内 (YM2413 / OPLL)

MetallicOrwell

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