katagi

katagi

ryohadano

風向きが変わらない
自らの向きを変えてしまおう
坂の上に靴を脱ぎ捨てて
知らない男がそれを履いて
堅気の仕事へ向かってゆく

鈍くて優しい塊
永遠を四角く固めたみたいだ
あなたが静かに座れるように
窪みをつけたはずなのに
雨水ばかりが溜まってゆく

目的地が在れば在るほど
堅気の仕事が死ぬまで続く

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