ファミリーソング

Play with me

全部忘れて安心の朝に言葉を選んで嘘をつく。
電車待ってる健気さを撫でていた。風が冷たい夜のこと。
スープを匙で掬って溢した。立ち上る湯気は温かく。
背伸びをして空腹に気がついた。窓の外では雨音が。
全部忘れて安心の朝に(言葉を選んで)嘘をつく。
古い幻を撫でている。窓の外では春風が吹く。
瞬きして消える。
瞬いて日々、どうしようもないまま見送る。

望遠

全てあなたの思い通りになる。
だからこの街から出る必要はないのです。
横断歩道で幅跳びをして何も無いよと言うのです。

僕は今日も日記を書いて酔った頭を殺します。
水流にかざした右手が溶けて糸になるのを見たのです。

どこへ行くの白い雲。

夢を見たならそれで十分です。
嘘も本当も全て 旅の土産になるのです。
寝ぼけ眼で説教をして私は誰と問うのです。

僕は今日も道路の端を右へ左へ渡ります。
桜の下で寝そべり果てて これが文化と言うのです。

家に帰る今日はもう。

文化

握った手をそっと開く。
浮かぶ一瞬の光。
祝福を受けたと思うこともできるだろう。

尖った指示す先に  重なった雲　影だけが揺れる。
その声が聞こえるか。わからない。わからない。

触った手が熱を帯びる。
揺れるスープのさざなみ。
飲み干してあげよう。
そして次の朝が来る。

握った手をそっと開く。
浮かぶ一瞬の光。
祝福を受けたと思うこともできるだろう。

光よどうか 届け光よ。
光よどうか 気付け光よ。

祝福

Kisyouchou

上手に伝えたかったことが粉になって飛んだ
凍りついた空気を剥がして仕舞う

食べ足りないと溶かしたスープが
冷めるまで待っていた　待っていた

たららたらら

最後に舌に残った匂いが
消えるまで待っていた　黙っていた

静かなスープ

退屈

住宅街5

住宅街15

敬愛するsorafkaさんのballoongirl(http://tialicot.com/ti005.htmlの2曲目)をリアレンジしました。ミニマル風ポストロック的ブレイクビーツです。

balloongirlリアレンジ 「風船の海」

tantaran

麓健一さんの「たたえよたたえよ」"https://www.youtube.com/watch?v=A9i-WBctdPM"をカバーしました。

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